近年、スマートフォンは目覚ましい進化を続けている。画面が大型化し精彩な動画を見やすくなったり、カメラ機能が向上しハリウッド映画さながらの映像が撮れるようになったりしていることは読者のみなさんもご存じのことだろう。そんなスマホで今度は、「隠しカメラ」を発見できるようになったのだという。いったいどういう機能なのだろうか?
隠しカメラを90%の確率で見つけられるアプリが誕生!?
隠しカメラを発見する機能とは、スマホに新たに搭載された機能ではなく、既存の機能を利用したシステムとなっている。シンガポール国立大学と韓国の延世大学の研究チームが論文として発表したという。
その内容によれば、隠しカメラ発見システムは最新のスマホに搭載されているToF(Time of Flight)センサーを利用したもので、隠しカメラを約90%の確率で検出する LAPD(Laser-Assisted Photography Detection)と呼ばれるシステムを開発。さらにはアプリ化もしたのだという。
ToFセンサーは、「レーザーを物体に照射し、反射して戻ってきた反射光を分析することで撮影した画像の深度を計測し、カメラの設定を最適化」するセンサーだといい、同システムでは隠しカメラのレンズに当たった際に通常と異なる反射が発生することを利用して隠しカメラを特定するのだという。
また現在のスマホでToFセンサーを搭載している機種はごく一部となるようで、iPhoneでは「iPhone 12」シリーズや「iPhone 13」シリーズのProモデル、Androidスマホでもサムスンの「Galaxy S20+」といったカメラ機能に長けた機種に搭載されているようだ。
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