ある時ふと感じる親の老い。「次はいつ帰ってくるの?」と何度も同じことを聞いてきたり、家の中や玄関先で頻繁につまづき転倒する。
親のどちらかが先に旅立ち一人暮らしになれば、脳梗塞などで動けなくなっても助けを呼べず、時に命取りにもなります。いくら電話しても応答がなく「何かあったのでは?!」と安否確認に実家に駆け付けることもあるでしょう。認知機能が低下すれば「徘徊」「火災」「熱中症」などリスクはさらに増大します。
「離れて暮らす親の安全と健康をどう守ったらいいのか……」。そんな重たい悩みの解決策のひとつが「実家スマートホーム化」です。
インターネット接続されたカメラやセンサー、スマートリモコンなど様々な機器を導入し、実家をDIYでスマートホーム化。遠隔で家の中の状況や親の行動を把握し、エアコンや家電製品をコントロール。さらにはスケジュール管理や来客応対も代行して、高齢者宅を狙う悪質なセールスを撃退───。
第1回では、離れて暮らす高齢親の“見守りの目”となるネットワークカメラの導入と運用、さらにそれを補助してくれる各種センサーの設置事例を紹介します。
第1回:なぜ電話に出ない? 高齢親の見守りにネットワークカメラ 第2回:「OK グーグル」が高齢母の生活を変える 家電スマート化で快適に 第3回:空き巣対策と近所の交流の復活。スマートロック&ドアベルが効果絶大