機敏なフライトはMavicシリーズNo.1。それでも映像の安定性とプロペラの静音性は問題なし
では、何はともあれ、まずは離陸してみます。機体のホバリング安定性はDJI製品ならではです。そして、静だったMavic 2 シリーズと比較しても静なプロペラ音。プロペラ形状はシンプルになっていますが、静音性はさらに向上しているようです。
また、動きはMavic 2と比較すると驚くくらい機敏です。レビュー環境でのNモードの最高速度は14.7m/s程度だったのでそれほどスピードが速いという感覚はなかったのですが、初速(動き出し)が速い。以前レビューしたAutel EVO IIに近い機敏性に感じました。
上昇&下降スピードも6m/sなので、Mavic 2の動き(上昇4m/s・下降3m/s)と比較するととてもスピーディ。映像撮影時の画角の変化もつけやすそうです。ただ、Mavic 2やPhantom 4 Proシリーズに慣れてしまった方には少し機敏すぎるくらいに思うかもしれません。
そして、飛ばしていて気づいたのですが、バッテリーがとにかくモチます!一通り飛ばして一息ついて「そろそろ帰還するか…」と思いバッテリー残量を見るとだいたい50%前後は残っているというレベル(個人的な感覚で申し訳ない…)。普段はMavic 2 Proを飛ばすことが多かった筆者なので、その感覚で飛ばしているのだと思います。持っていくバッテリー本数も減らせますし、着陸がかなわない連続撮影(電車・バス等の撮影待機、30分以内の花火大会など)などで重宝しそうです。
ほかにも、DJI FPVで搭載されていた「緊急停止ボタン」もプロポがRC Proの場合は利用できます。ただ、このボタンを押さなくても操作スティックを中央に戻せばかなりの精度で停止してくれますので、本当に緊急でどうしようもないときに押すボタンになりそうです(それが本来的な役割かもしれませんが…)。