2月26日(現地時間)、ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)が2022-23年秋冬コレクションを発表した。ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは、新しいテクノロジーやメディアの形態を取り入れることを最も重要視しているデザイナーだ。2009年秋冬のショーでは、エディター陣に代わってブロガーがフロントロウを占拠し、インフルエンサーがランウェイに登場。ドローンがハンドバッグのモデルを務めるなど、これまでに記憶に残る数々のショーがあった。2022年、誰もがメタバースを夢中になって語るなか、ドルチェ&ガッバーナは、ネオンに輝く高層ビル、D&Gのグラフィティ、そしてセンシュアルなルックを纏ったアバターが織りなす仮想世界を背景に、私たちを連れ出してくれた。
ファッション界は今、メタバースで何を着るかということを問い続けているが、それは間違った疑問なのかもしれない。バーチャルリアリティのドレスコードは、すでに私たちのリアルな世界に浸透しているのだから。ここ数シーズン、ランウェイを席巻しているキャットスーツは現実世界におけるゲーム用スキンではないだろうか? また、みんながかけているフェイスシールド形のサングラスは、「オキュラス(Oculus)」の VRヘッドセットのように見えるのではないか?