カメラの渋いアップデートが魅力的でiPhone 12 Pro Maxから機種変! 「iPhone 13 Pro」

iPhone 12 Proからはマイナーアップデートとは言え、さまざまな渋いアップデートが魅力的!

 去年(2020年)筆者はここに使用レポートを掲載した通り、「iPhone 12 Pro Max」を購入している。従ってiPhone 13シリーズはパスする予定だったのが、9月15日@日本時間のイベントをリアルタイムで観ている間に徐々に欲しくなり結局予約/購入した。

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 SoCは世代変わりしているものの、ザックリ13 Proは12 Proのマイナーアップデート版だ。とは言え、パネルなどもいろいろ変わっているのに加え、カメラの地味だが着実な性能アップがなかなか凄く購入した次第。

 ただ毎年このクラスのスマホを購入していると、月当たりの効率は悪くなる。今回は12 Pro Maxを下取りに出し、差額はローエンドのスマホ一台程度。これなら然程財布も痛まない。主な仕様は以下の通り。

Apple「iPhone 13 Pro」の仕様
SoCA15 Bionic(高性能×2+高効率×4)、5コアGPU、16コアNeural Engine
メモリ6GB(非公開)
ストレージ128/256/512GB/1TB
OSiOS 15
ディスプレイ6.1型OLED(2,532×1,170ドット)、460ppi、広色域ディスプレイ(P3)、ProMotion(10Hz~120Hz可変リフレッシュレート)、最大輝度1,000cd/平方m(標準)/1,200cd/平方m(HDR)
ネットワークWi-Fi 6対応、Bluetooth 5.0、NFC(FeliCa対応)
SIMNano SIMカードスロット×1, eSIM×2(1つNano SIMと排他) / 5G対応
対応バンド(モデルA2636)5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n71、n77、n78、n79FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)CDMA EV-DO Rev. A(800、1,900MHz)UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
インターフェイス Lightningコネクタ
センサーFace ID、LiDARスキャナ、気圧計、3軸ジャイロ、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー
カメラ前面 1,200万画素、f/2.2背面 1,200万画素、望遠:77mm, f/2.8 + 広角:26mm, f/1.5 + 超広角:13mm,f/1.8(120度視野角/2cmマクロ)
防塵防水IP68
サイズ/重量71.5×7.65×146.7mm(幅×厚み×高さ)/203g
バッテリビデオ再生最大22時間/ビデオ再生(ストリーミング)最大20時間/オーディオ再生最大75時間、MagSafe/Qiワイヤレス充電対応、高速充電対応(約30分で最大50%)
カラーバリエーショングラファイト、ゴールド、シルバー、シエラブルー
価格122,800円から

 SoCはA15 Bionic。5nmプロセスルールで製造され、高性能コア×2+高効率コア×4の計6コア)。5コアのGPUと16コアのNeural Engineを内包している。同時に発表された新型iPad miniにも搭載(ただし若干クロックが低いらしい)。メモリは非公開だが6GB。これは12 Proと変わっていない。ストレージは128/256/512GB/1TB。OSはiOS 15。

 ディスプレイは、6.1型OLED(2,532×1,170ドット/460ppi)。今回広色域ディスプレイ(P3)と10Hz~120Hz可変リフレッシュレートのProMotionにも対応。最大輝度は標準で1,000cd/平方m、HDRで1,200cd/平方mと、かなり明るい。

 ネットワークはWi-Fi 6対応、Bluetooth 5.0、NFC(FeliCa対応)。SIMはNano SIMカードスロット×1と eSIM×2。sSIMが2つあるのは興味深い。但し使用時はNano SIM+eSIMかeSIM+eSIMとなる(もちろん1つだけでも使える)。5G対応でバンドは表の通り。ただし相変わらず国内のミリ波には未対応だ。とは言え生活圏が渋谷の筆者でさえも5Gはまだまだの状況。この点は特に問題にならないだろう。

カメラの渋いアップデートが魅力的でiPhone 12 Pro Maxから機種変! 「iPhone 13 Pro」

 インターフェイスはLightningコネクタのみ。センサーはFace ID、LiDARスキャナ、気圧計、3軸ジャイロ、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー。防塵防水のIP68にも対応する。

 カメラは前面1,200万画素、f/2.2。背面もすべて1,200万画素。望遠:77mm(35mmカメラ換算), f/2.8、広角:26mm, f/1.5、 超広角:13mm, f/1.8。また超広角は2cmまで寄れるマクロ対応だ。12 Proと12 Pro Maxでは後者の方が広角のセンサーサイズが大きかったが、13 Pro/13 Pro Maxでは同じになった上に(つまりMaxとの差は画面サイズのみ)、大きいと言われた12 Pro Maxよりさらに大きくなっている。詳細は別途記載しているので参考にして欲しい。

 サイズは71.5×7.65×146.7mm(幅×厚み×高さ)、重量203g。バッテリ駆動はビデオ再生最大22時間/ビデオ再生(ストリーミング)最大20時間/オーディオ再生最大75時間。MagSafeとQiによるワイヤレス充電や高速充電(約30分で最大50%)にも対応している。

 カラーバリエーションはグラファイト、ゴールド、シルバー、シエラブルーの4色。税込価格は128GBで122,800円からとなる。昨今のハイエンド市場を考えると特別高いわけでもない。

パネル中央上に前面カメラ。ノッチは少し狭くなっている背面。購入したのはグラファイト。左上にカメラ群左/下。左側面に消音ボタン、音量±、SIMカードスロット。下側面にスピーカーとLightningコネクタ右側面に電源ボタン。上側面は何もないNano SIMスロット付近。物理的なSIMスロットは1つ重量は実測で205g(SIMあり)付属品。ACアダプタは付属しない。Type-C/LightningケーブルのみXperia 1 IIとの比較。幅はほぼ同じだが、画面のアスペクト比が異なるため高さ、そして厚みも若干ある

 購入したのはグラファイト。手持ちのMacBook Pro 16やiPad Proに合わせた格好だ。サイズ感は扉の写真の通り、大き過ぎず小さ過ぎず。Xperia 1 IIと比較しても主に高さの違いとなる。12 Pro Maxでは、大きくまた重さで手に当たるエッジの部分が痛かったが、13 Proではそんなこともない。ただ重量は実測で205g(SIMあり)と200gオーバー。200gを境に持った感じがまったく違うので、惜しい部分でもある。質感に関しては今更語る必要もないだろう。

 全面はパネル中央上に前面カメラ。ノッチは少し狭くなっている。バッテリインジケータに残%表示ができなくなった。これは地味に不便だったりする。左側面に消音ボタン、音量±、SIMカードスロット。下側面にスピーカーとLightningコネクタ。右側面に電源ボタン。上側面は何もない。リアは左上にカメラ群があるが、レンズ部分がかなり大きくなり、第一印象も「レンズ巨大!」だった。

 付属品はType-C/Lightningケーブルのみ。ACアダプタは付属しないので別途用意する必要があるが、昨今、どこにでもあるので大丈夫だろう。

 6.1型OLEDディスプレイは、2,532×1,170ドット/460ppi。もはや目視ではジャギはわからない。広色域ディスプレイ(P3)の発色、OLEDのコントラスト/視野角は抜群。明るさも最大輝度1,000cd/平方m(標準)/1,200cd/平方m(HDR)と十分以上に明るい。10Hz~120Hz可変リフレッシュレートは、少なくともXperia 1 IIと比較してスムーズだ。ガクガク感がまるでない。

 発熱はベンチマークテストを連続作動するとフルパワーなので熱くなるが、通常用途だと場合によって少し暖かくなる程度。十分抑えられている。

 サウンドは横位置でステレオ。3.5mmジャックがないのは残念だが、音量も音質も申し分なし。試しに純正のLightning/3.5mmアダプタとSONY MDR-EX800STを使い視聴したところ、こちらも問題なし。細かいことを言わなければ十分な音質だった。

 認証はFace ID(顔認証)のみ。マスクしている時、鼻を出せばOKだが、それでも面倒。Apple Watchがあれば生体認証可能となるものの、それだけのために着けるのは…と言ったところ。技術的にまったく問題ない指紋センサー兼電源ボタンを頑なに拒んでいる理由がわからない(iPad Proや新型miniでは対応している)。