スタビライザー超初心者がGudsen Technology「MOZA Mini-P」のセッティングに挑戦!即行で挫折するもなんとか仕組みを理解【レビュー】

プロフェッショナル向けシリーズ一般向けシリーズ映像制作機器の開発や製造を手掛けるGudsen Technologyのスタビライザーブランド「MOZA(モザ)」には「MOZA Air」シリーズをはじめとしたプロフェッショナル向けと「MOZA Mini」シリーズをはじめとした一般向け製品をラインナップしている。今回紹介するMOZA Mini-Pは後者の一般向けの製品で、コンパクトなミラーレスカメラやコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)、アクションカメラ、そしてスマホに対応している。Amazon.co.jpでの価格(金額はすべて税込)は26,820円(プライム会員限定価格は24,820円)で、読者向け割引クーポン適用時には2,500円OFF、さらに記事執筆時点では9月20日までプロモーションクーポンで2,145円OFFとなり、最安20,175円で購入できるようになっている。個装箱正面(画像=左)と裏面(画像=右)個装箱底面個装箱側面個装箱正面発泡スチロールのような緩衝材仕様の個装箱には持ち運びに便利な取っ手が取り付けられている。その取っ手に引っ掛けるような形で、やや厚手のパッケージ用紙がぐるりと1周するように取り付けられていた。パッケージ用紙表面にはカメラを取り付けた状態のMOZA Mini-Pが、裏面には折りたたんだ状態のMOZA Mini-Pが描かれており、底面には同梱物一覧やGudsen Technologyの連絡先のほか、日本の技適マーク、PSEマークなどが記載されている。このパッケージ用紙は取り外し、側面にあるロックを外して蓋を開ける。個装箱の蓋を開けた状態すべての内容物スタビライザー本体の他に、・三脚・電話ホルダー・Lブラケット・カメラコントロールケーブル(MCSC-Multiケーブル)・充電ケーブル(USB Type-Cケーブル)・ユーザーマニュアル(取扱説明書)・問い合わせ、チュートリアル動画のQRコードが記載されたカード・サンキューカードといった付属品が同梱する。ユーザーマニュアルは全102ページの小さめ冊子で、日本語を含めた10言語で記載されている。 左上はユーザーマニュアルの1ページ目。それ以外は日本語ページ日本語表記は全10ページで、・電池と充電の説明・Mini-Pについて・スタビライザーの組み立て・バランスの調整・カメラ或いはスマートフォンに接続する・ボタン操作・スマートフォンの操作制御・スタビライザーの機能の紹介・製品のパラメーターという9項目に渡って説明が記載されている。冊子は大きくないため、文字が密集していたり、小さい文字があったり、図解も決して見やすいとはいえない。組み立てや操作方法など、細かい点まで丁寧に記載されている印象なので、もっと見やすければと強く感じた。ユーザーマニュアルを補う意味でもチュートリアル動画のQRコードが記載されたカードが同梱されていると思われるが、こちらは中国語となっていた。ユーザーマニュアルの「スタビライザーの組み立て」ここからはスタビライザーを使用するまでの準備として組み立て方法を解説する。解説といっても、筆者もあまりにもスタビライザーの予備知識のない「超初心者」だったため、ユーザーマニュアルの「スタビライザーの組み立て」ページを見てもさっぱり理解できなかった。かろうじてはじめのアームを回転させて展開することだけはできたが、それ以降はあっさり挫折してしまった。アーム側面のスライドロックを矢印の方向にスライドさせるそのまま180度回転させる。結構かためアームを展開した縦長の状態ヨー軸のメカニカルロックを解除すると上の回転部分がくるりと回り出すアームを展開したものの、色々なところがぶらぶらくるんくるんしており、それらがなんなのかがさっぱりわかならない。最終的な形もよくわからない上に、ユーザーマニュアルの説明も理解できなかった。例えば、ユーザーマニュアルにはと、記載されているのだが、正直、ちょっと何を言ってるかわからない……。そうしたことから「無理ッ!!!」となってしまった。いくつかあるロックを外したり、アームを伸縮させて一応頑張ってみたが、何をどうしたいのかわからないため、一旦自宅に持ち帰ろうと折りたたみはじめたが、ここで嫌な予感が。「個装箱に収納できるのか?」……嫌な予感は的中し、個装箱に戻すのに30分以上かかってしまった。結局、YouTubeですでにMOZA Mini-Pの組み立て方を解説している人の動画を見てなんとかそれっぽい形にして、さらに2~3回、片付けと展開・調整を練習して次第に理解していった。レビューする側なのにすでにレビューされている人の動画を見て理解を深めるという……ある意味ではいい時代になった、とも言える。Lブラケットにカメラを取り付ける難しい言葉は抜きにしてポイントだけ抑えるようにしよう。まず、アームを展開したら三脚を取り付けて安定したところに置く。後にバランス調整をしなければいけないため、スタビライザーは手持ちではなくできるだけ安定した場所に置く。そして、Lブラケットにカメラを取り付ける。これはネジで固定するだけなのでとても簡単だ。今回はスマホを取り付けたが、スマホの場合は電話ホルダーというスマホを挟んで固定するクリップホルダーをLブラケットにネジで止める。手順としてはスマホのサイドボタンの位置にホルダーが重ならないように気を付けながら先にホルダーにスマホを挟んでから、Lブラケットにホルダーを取り付ける。だいたいこの形になるようにアームを持ちながら、右側のつまみ(ネジ)をゆるめLブラケットを差し込むカメラやスマホをセットしたLブラケットを写真のネジ部分を回してゆるめ、上から差し込めばもうそれっぽい形になってくる。ここからはひたすらバランス調整をしていく。バランス調整の完成形は取り付けたカメラやスマホがピタリと安定して正面に向くようにすること。そのために5カ所のネジをゆるめたり、閉めたりしながらそれぞれのアームの長さを少しずつ調整して安定させていく。5カ所の微調整をしながらバランスを取っていくLブラケットのカメラ固定ネジを含め5カ所のネジを操作し、各所のアームを前後左右に伸縮させてバランス調整をする。右が重いとなれば左に少し寄せる、カメラやスマホが前に倒れるとなれば後ろに寄せるといったことを少しずつしていき、最終的に電源を入れない状態でまっすぐになれば調整完了だ。縦横の向きを変えることも可能なお、Lブラケットは縦に差し込むことも可能になっており、カメラを横だけでなく縦に設置して撮影できる。側面から見た状態背面側の状態毎回こんな面倒な作業をしないといけないのか!?と最初は思うが、バランスの取り方がわかってくれば調整もみるみる早くなる。要するに慣れれば、手早くできるということだ。ここまでくると、「超初心者」から「初心者」くらいにはなっただろう。しかし、油断してはいけない。ここまではあくまでも「準備」であり、まだ何も始まっていないのだ。そう、電源すら入れていなかったことを忘れてはいけない。ということで、ようやく電源スイッチを長押しして電源を入れてみた。正面に向かって左側面正面部分と右側面各部の名称は写真の通りだが、実はかなり多機能なため、操作を覚えるまではうまく扱えないかもしれない。実際に撮影しながら覚えていくという部分もあるが、ひとまずすぐに覚えておきたい各種ボタンの機能を紹介する。●電源ボタン・長押し:電源ON/OFF・電源ON時に1回押し:スタビライザーのスリープ/ウェイクアップ(ウェイクアップ時はカメラ位置を戻す)●トリガーキー・2回押し:センターに戻る・3回押し:自撮りモードに切り替える(カメラ位置が180度回り前後の位置が変わる)・長押し:チルト軸追従に切り替える・2回押し、2回目は長押し…オールロックに切り替える・1回押し:オートフォーカス(一部カメラはサポートなし)多機能なトリガーキーは人差し指で操作しやすい位置に搭載カメラ位置の前後が変わる自撮りモードスマホではあまり利用しないかもしれないが、トリガーキーを3回連続押すとくるりと回転し、カメラの前後の向きが変わり自撮りモードになる。最初のうちは電源ボタン短押しによるウェイクアップやトリガーキー2回押しによるセンター位置に戻るという操作を覚えておき、いつでもカメラ位置を元戻せるようにしておくといいだろう。ジョイスティックは上下左右にカメラの位置を動かすものなので難しくはない。電源ボタン下のUSB Type-C端子はケーブルを接続して充電するためのものだ。バッテリー残量インジケータはスタビライザーを握りながらも確認できるバッテリー残量インジケータは以下の状態を表す。・青ライトが常時点灯:バッテリー残量60%~100%・青ライトがゆっくり点滅:バッテリー残量20%~60%・青ライトが急速点滅:バッテリー残量0%~20%・オレンジライトがゆっくり点滅:スタビライザーがスリープモード・青ライトとオレンジライトが急速点滅:FPVモード・青ライトとオレンジライトが交互にゆっくり点滅:アップグレードモード・赤ライトが常時点灯:充電中・赤ライトが消灯:充電完了なお、操作ボタンは各種カメラ操作ができるようになっており、スタビライザーとカメラおよびスマホを連携(接続)させる必要がある。カメラであればカメラコントロールケーブルで接続し、スマホであればBluetooth接続で連携させる。スマホには「MOZA Genie」というアプリをインストール、起動させることでカメラの操作をスタビライザーの手元の操作ボタンでできるという仕組みだ。スタビライザーの各種操作や調整が可能なスマホなど向けアプリ「MOZA Master」は、iOSおよびAndroid向けに配信されている。機器の選択画面(クリックで拡大)デバイスの接続画面(画像=左)、トップ(ホーム)画面(画像=右)アプリを起動すると、機器を選択する画面が表示されるので「Mini-P」をタップする。デバイスの接続画面に推移したら、「MOZA-Mini-P-XXXX」をタップする。スタビライザーが電源ONの状態かつスマホのBluetoothもONの状態であればここでペアリングされる。スタビライザーとスマホがBluetooth接続されるとトップ画面に推移する。「ジンバル設定」の画面(画像=左)、「モーター設定」の画面(画像=右)トップ画面から「ジンバル設定」→「モーター設定」と進み「オートチューニング」をタップすると、少しの間スタビライザーが自動で動いて、カメラ位置を修正してくれる。バランスチェックの画面トップ画面から「バランスチェック」→「チェックの開始」をタップしていくとこれまた自動でスタビライザーが動いてバランスをチェックしてくれる。「クイックリリースプレート」「チルト軸」「ロール軸」の3カ所が問題なければ「正常なバランス状態」と表示され、バランスが悪ければ「○○を上へ調整してください」「○○を左へ調整してください」といった指示が表示される。「リモート」の画面「リモート」は、このアプリ上からスタビライザーを操作することができる。左右の円はコントローラーになっており、スタビライザーを上下左右に動かすことができる。また「ミミックモーション」はスマホ自体の動きと連動してスタビライザーも動くモード。例えば、スマホを前に倒せばカメラ位置も前に倒れ、スマホを左右に動かせばカメラも左右に動くといった具合だ。スマホをカメラとしてスタビライザーにセットしている場合は別のスマホでMOZA Masterアプリを利用することになるだろう。スマホからの操作ではなく、スタビライザーの操作ボタンから操作したい場合はMOZA Masterアプリではなく、MOZA Genieアプリで連携させて利用することになる。このように「超初心者」だった筆者も次第に仕組みや操作を理解することができたので、苦手な人にとってはハードルは高いかもしれないが、最初の組み立てさえ乗り切ればなんとかなるだろう。スタビライザー自体は「Mini」の名が付く通り、デジタル一眼レフカメラなどには非対応で、あくまでコンパクトなミラーレス、コンデジ、アクションカメラおよびスマホに対応した製品だ。一方で、多機能かつアプリ連携による操作や調整も可能であり、スタビライザーとしては本格派のモデルだ。そんなMOZA Mini-PがAmazon.co.jpでの注文に限り、約10%の2,500円引きになるクーポンをメーカーから提供いただいたので紹介する。Amazon.co.jpの購入手続き時の「ギフト券、種類別商品券、またはプロモーションコード」に下記の割引クーポンを入力して「適用」すると割り引かれる。MOZA 3軸ジンバル Mini-P 一眼レフ/ミラーレスカメラ 動画撮影 Gropo対応 長時間撮影Gudsen撮影協力:有里彩さん最後にMOZA Mini-Pの組み立てからMOZA Masterアプリの操作、そして個装箱に収納した様子の動画を紹介する。
アプリ名:MOZA Master価格:無料カテゴリー:開発者:バージョン:2.1.14Android 要件:5.0以上Google Play Store:https://play.google.com/store/apps/details?hl=ja&id=com.gudsen.moza_mc1
アプリ名:MOZA Master価格:無料カテゴリー:写真/ビデオ開発者:深圳市固胜智能科技有限公司バージョン:2.3.8iTunes Store:https://itunes.apple.com/jp/app/id1441639746?mt=8
アプリ名:MOZA Genie価格:無料カテゴリー:開発者:バージョン:2.4.2Android 要件:6.0以上Google Play Store:https://play.google.com/store/apps/details?hl=ja&id=com.gudsen.genie
アプリ名:MOZA Genie価格:無料カテゴリー:写真/ビデオ開発者:深圳市固胜智能科技有限公司バージョン:2.2.1iTunes Store:https://itunes.apple.com/jp/app/id1380540775?mt=8
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)■関連リンク・エスマックス(S-MAX)・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter・S-MAX - Facebookページ・スタビライザー関連記事一覧 - S-MAX・ジンバル 関連記事一覧 - S-MAX・・Amazon | MOZA 3軸ジンバル Mini-P 一眼レフ/ミラーレスカメラ 動画撮影 Gropo対応 長時間撮影 | モザ(MOZA) | 自撮り棒・MOZA Mini-P Gudsen Technology Co., Ltd.Tweet

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