ロボデックス、水素燃料電池ドローンにジェイテクト社の高耐熱リチウムイオンキャパシタを採用

株式会社ロボデックスは、開発中の水素燃料電池ドローン及び次世代機に、株式会社ジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタを搭載すると発表した。

キャパシタとは、二次電池に分類される蓄電デバイスで、電気の出入り(放電・充電)が非常に早く、出力密度に優れている。繰り返し充放電による性能劣化が少なく、寿命が長いのが特長。

ジェイテクト社の業界トップの動作温度範囲のキャパシタを搭載することで、水素燃料電池だけでは難しい大出力供給や、電量変動吸収が担え、ドローンの運動性能を飛躍的に高めることが期待できるとしている。

ロボデックスは、温室効果ガスの排出を抑えた環境面はもちろん、長時間飛行や積載量の拡大を目指して、水素燃料電池ドローンの開発を進めている。昨年11月には水素燃料電池ドローンの経済産業大臣の特別認可、及び国交省航空局飛行許可を取得。この2種の許可を取得して日本ではじめての上空飛行を行っている。

水素燃料電池ドローンの長時間飛行が可能になることで、環境に配慮しながら農業や建設、物流、防災、保守点検など、さまざまな分野での活躍が可能となる。

ロボデックス、水素燃料電池ドローンにジェイテクト社の高耐熱リチウムイオンキャパシタを採用

ジェイテクト社の抗耐熱リチウムイオンキャパシタを水素燃料電池ドローンに補助電源として搭載することで、急上昇や加速時の電力をアシストし、水素燃料電池の劣化を遅らせる。高温や低温など過酷な飛行条件にも対応しやすくなる。

ジェイテクトのリチウムイオンキャパシタの主な特長

(1)業界トップの動作温度範囲

独自技術により、従来のキャパシタの動作温度範囲を凌駕する-40-85℃を実現。電圧制御することで100℃まで使用可能。

(2)高負荷連続使用時での高耐久性

耐熱性向上により、高負荷連続使用時の自己発熱(ジュール発熱)に伴う劣化を大幅に抑制。

(3)発火しにくい材料使用による安全性

リチウムイオン電池と異なり正極に、活性炭を用いることで発火を抑制。

▶︎株式会社ロボデックス