冬山・スキーにおすすめのグローブ-ブラックダイヤモンドのグローブ徹底比較|山旅旅

冬山登山、ゲレンデスキー、バックカントリースキーに使用するグローブは防水性、保温性、構造などさまざまな違いがあり選ぶのに苦労します。今回はブラックダイヤモンドの積雪期登山用、スキー用グローブをピックアップし、どのように選べばいいのか、わかりやすく比較をし、目的に合ったグローブ選びのヒントとなる情報について紹介していきます。

目次

  • 3 5本指タイプ?ミトンタイプ?
  • 4 各ブラックダイヤモンドのグローブを紹介
  • 5 ブラックダイヤモンドのグローブのサイズ選び
  • 紹介するグローブについて

    基本的には対応温度域でグローブを選ぶというのがシンプルですが、自分のアクティビティにあった使いやすいグローブ選びが重要です。今回はブラックダイヤモンドの中でも使用温度域がー1℃以下の5種類のグローブをピックアップして紹介していきます。まず各グローブの一覧表をチェックしてみてください。項目をあげると、かなり多くの特徴の差があることが解ると思います。

    ※横スクロールで表がスクロールできます。

    グローブで考えるべきポイント

    上の表を見てもわかるようにグローブで考えるべきポイントはいくつかあります。対応温度域をベースに、どのようなアクティビティで使用するグローブなのか、そこからどういった点をグローブに求めるのかで最適なグローブが変わってきます。一つ一つ以下で紹介していきます。

    冬山登山であれば標高の違いで気温の違いが大きく変わります。 また風の強さによっても体感温度が大きく変わるため、単純に気温だけで考えては危険です。 標高は100m上げると0.6℃下がります。風速は1m/sで体感温度が1℃下がります。地上の気温が0℃だったとして、3,000mの山で風速が10m/sだった場合の体感温度は-28℃となります。

    スキーであれば、長期のバックカントリーツアーであればー25℃前後の対応温度域が欲しいところです。ワンデーのバックカントリースキーであれば-20℃前後、ゲレンデスキーであれば-15℃前後といったところでしょう。

    防水透湿素材の代表的なものといえばゴアテックスです。ブラックダイヤモンドの場合はその他に防水透湿素材としてBD.dryを採用しています。耐水性はゴアテックスは非常に高い性能と安心感があります。

    BD.dryはゴアテックスにはない高い伸縮性があるため、メンブレンのサイズがより小さくなり、軽量性に優れ価格も抑えられます。また高い操作性を求める場合に伸縮性が高いことでメリットを享受できます。

    保温素材は中綿の厚みによって高まりますが、厚みが出ることで指が動かしにくくなり、細かい作業が難しくなる、またグリップ感が劣るなどデメリット面も考えなくてはいけません。

    断熱性が高い素材を使用することで中綿の厚みを抑えながらも保温性を高く維持することができます。ブラックダイヤモンドのグローブに採用されている素材は3種類あり、断熱性が高い順で、プリマロフト、シンサレート、フリースとなっています。

    冬山・スキーにおすすめのグローブ-ブラックダイヤモンドのグローブ徹底比較|山旅旅

    プリマロフトはロフトが高くダウンのような優れた保温性が特徴です。しかしながら嵩張りがあるため操作性は劣りがちです。

    シンサレートは綿シート状の素材で比較的薄いことでかさばりが少なく操作性が求められるシーンで有効な保温素材として知られています。

    このことからも保温性を重視するのならばプリマロフト、操作性を重視するのならばシンサレートというように考えると分かりやすいでしょう。

    アウターシェルにはいくつかの素材が登場し、これらを適材適所に組み合わせてグローブが作られています。以下の表で登場する素材を整理してみました。

    多くのグローブが採用しているゴートレザーは手のひらに使われており、摩擦力が高くストックが滑りづらく持ちやすいのが特徴です。シープレザーは軽くしなやかで、ゴートレザーと比較すると耐久性は劣りますが細かな作業や握りやすさに特徴が出ます。

    5本指タイプ?ミトンタイプ?

    グローブの形状は3種類あり、5本指グローブ、3本指ミトン、ミトンとなります。操作性が高いのは5本指タイプで、保温性が高いのがミトンタイプです。

    5本指の場合は指と指の間に冷気の隔壁を作りコールドスポットが多くなるため保温性は最も低いタイプになります。指は5本全て動かすことができるので、当たり前ですが操作性は最も高いです。

    ミトンは冷気の隔壁がないぶん、保温性に優れます。手や指の冷えやすい方や極寒地に出向く際にはミトンが有用になります。

    インナーグローブが取り外しできるセパレートタイプと取り外しができない一体タイプがあります。それぞれにメリットデメリットがあり適したシーンが存在します。

    取り外しができるタイプは以下のようなメリットとデメリットがあります。

    メリット

    デメリット

    取り外しができないタイプは以下のようなメリットとデメリットがあります。

    メリット

    デメリット

    日帰り登山、ワンデースキーであれば乾かす必要性が少ないので、有利に働きます。

    各ブラックダイヤモンドのグローブを紹介

    ここまで様々な特徴を見てきました。以下からはブラックダイヤモンドのおすすめのグローブを紹介していきます。

    今回紹介するグローブの中では最も対応温度域が低くー9℃〜29℃のスペックを誇ります。極寒のアルパインクライミングから登山まで活躍するグローブで、とにかく手を冷やさない安心安全な作りが特徴です。紹介するグローブの中で唯一インナーの取り外しができるため、一泊以上のスキーツアーや登山でも安心です。

    手首部分はハードシェルの上からグローブを被せるように装着するタイプで、ドローコードによって雪の侵入を防いだ作りになっています。

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    価格は紹介するグローブの中で最も安く、しかしながら見劣りしない対応温度域の低さ、それでいて操作性のバランスに優れた使いやすいグローブに仕上がっています。

    手首部分はハードシェルの上からグローブを被せるように装着するタイプで、ドローコードによって雪の侵入を防いだ作りになっています。

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    紹介するグローブの中で唯一ゴアテックスを採用したグローブです。独自の立体裁断と シープレザーのしなやかさとで、インサレーションにプリマロフトゴールドを採用しながらも細かな作業にも対応した特徴あるグローブです。

    手首部分はベルクロタイプでフィットするシンプルな構造です。

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    フルゴートレザーのグローブだから耐久性としなやかさを特徴づけています。手入れをすることで長期にわたって愛用し続けることができます。

    スパークフィンガーは3本指タイプのミトンで五本指タイプのスパークと比較すると対応温度域が2℃低いことがわかります。

    手首部分にはネオプレーン製でフィット感を保っています。ハードシェルはグローブの上から覆うようにフィットさせて使用するタイプのグローブです。

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    ブラックダイヤモンドのグローブのサイズ選び

    以下2つのどちらか長い方の長さでサイズを選びます。・利き手の周囲の長さ・手のひらの付け根から中指の先までの長さインナーグローブを使う場合、厚めのインナーグローブであればワンサイズ大き目を選ぶ方法もあります。

    ※横スクロールで表がスクロールできます。