変わる動画撮影のスタンダード
“動画を撮る”といえば昔はビデオカメラだったものだが、今となってはデジタル一眼がビデオカメラの性能を追い越してしまった感がある。その中でもパナソニックのLUMIXは、動画撮影機能強化に取り組んだのが早かった。2009年発売のGH1では、デジタル一眼ではじめてフルタイムAFを搭載。絞りやシャッタースピードをマニュアルで操作できるなど、当時ビデオカメラでもなかなかできなかったフルマニュアル撮影を実現した。
以降GHシリーズは、「動画一眼」としての地位を確立していく事になる。もちろんこのDNAはフルサイズのDC-Sシリーズにも受け継がれ、現在に至るというわけである。
気軽に撮影できるという事ではスマートフォンで動画撮影する人も多いが、“光学ズームができない”、“動画では背景が思うようにぼかせない”といった欠点がある。また撮影中にSNSやメッセンジャーでのお知らせが届いたりして、おちおち撮影もしていられないという気ぜわしさがある。外出する機会が貴重になりつつある今、せっかく動画を撮影するならデジタル一眼を持っていきたいところだ。
加えて昨今、リモート会議が増加し、パソコンのカメラで自分を撮るという機会も多い。しかしパソコン内蔵カメラの性能はスマートフォンにも遠く及ばず、どうにかならないかと思っている方も多いと聞く。そして、自分のデジカメを使ってリモート会議に参加しているという方も出てきている。
カメラは映像を伝える装置であるが、その使われ方は急激に変わってきているのを感じる。