年々ドローンの機種が増えるにつれて機能も多様化しています。自分にとって最適な機種をなかなか選べないという方も多いのではないでしょうか。
選ぶべきドローンは飛行経歴によって変わってくるもの。今回は初めてドローンを購入される方が重視するべき5つのポイントとおすすめのドローンをご紹介します。
また2020年、2021年はドローン飛行に関する航空法が改正され、制度内容に大きな変更があることが発表されました。2022年、ドローン利用者は各種制度変更に伴う手続きなどを行う必要があります。
新型ドローン「DJI Air 2S」の魅力を解説!1インチセンサー搭載で5.4K動画撮影が可能に
もくじ
ドローンの操作は意外と難しいもの。機種によっては時速30~60kmのスピードがでるものもあり、ドローンは想像以上に速く飛行することができます。
ドローン操縦未経験の方がそのようなスピードで飛ばすと、事故や破損につながる可能性が高くなり、場合によっては人身事故にもつながりかねません。そのため、ドローンの操作性は機種を選択する上で非常に重要なポイントになります。
では具体的に操作性とは何を指すのでしょうか?
おそらく多くの方はリモコンについているスティックだけを動かしてドローンを操作するイメージを持っている方が多いと思いますが、実はドローンは「飛ぶデバイス」といっても過言ではないくらいアシスト機能が充実しています。
例えば障害物回避機能や、自動着陸、またバッテリーが不足するとGPSを利用して、自分のいる場所まで自動帰還する機能まで付いています。搭載しているアシスト機能は機種にもよりますが、これらの機能のおかげでドローンの操作性は一気に向上するので、初めてドローンを購入される方はアシスト機能の詳細、操作性を重視することをオススメします。
ドローンを飛行する目的は様々かもしれませんが、多くの方は「綺麗な写真を撮影したい」と考えているのではないでしょうか。また近年では動画のコンテンツも多く配信されるようになり、ドローンのカメラ性能はハイクオリティなコンテンツを作成する上で非常に重要になります。
そこでおすすめしたいのが4K対応カメラが搭載されているドローンです。
4Kの画質はテレビで見ても画質の良さを保ちながら見ることができ、非常に細かいところまで明細に撮ることができるため、自然などを撮影する際にも綺麗な仕上がりになります。
重量はドローンを選び際にも重要な要素になります。その理由は重量のあるドローンは安定するためです。
機体が安定すると、必然的に操作がしやすくなり、安心して飛行することができます。これを読まれている中には「安定性ってそんなに重要なのかな?」と思われるかもしれません。しかし、いざドローンを飛ばしてみると、地上ではそうではなくても空高くまで機種が飛ぶと意外と恐怖心を感じます。
重量が軽い機種の場合、風が強い日には十分に飛行できないので、ハイクオリティな映像撮影をされたい方は予算が許す限り重量のあるドローンを選択することをおすすめします。
長時間の撮影が多い場合には、バッテリー容量の多いカメラ付きドローンを選ぶと良いでしょう。ドローンには、飛行可能時間が10分から30分程度のものが多いので、飛行可能時間が短い場合には空撮の途中でもすぐにバッテリーが切れてしまうこともあります。
バッテリー容量が初めから大きいものや予備バッテリーが附属しているものは空撮時に長く飛行することができます。もしもの時のために、予備バッテリーを追加で購入しておくこともおすすめです。
カメラ付きドローンを購入される多くの方はアウトドアや旅行の際に空撮を楽しみたいという方が多いはず。
折りたたみ式ドローンを選べばドローンをコンパクトに持ち運ぶことが可能。中にはコートのポケットにおさまるサイズのものもあります。
ドローンを飛行させる際に気を付けるべきポイントを、法ごとに分けて解説しています。許可取りが必要な飛行条件もあるのでしっかり確認しましょう。
無許可で飛ばすと航空法に触れる、場所や状況が7つあります。
①空港周辺②150m上空③人口密集地区(DID)④夜間飛行⑤目視外飛行
⑥第三者の30m未満⑦イベント会場上空⑧危険物の輸送⑨物を落としてはいけない
上記の条件下でドローンを飛行させることは禁止されています。ドローンを飛行させる前は、そこが飛ばしても良い場所と状況なのかを確認して飛行させるようにしましょう。
見落としがちな航空法以外でのドローン規制対象の場所や状況が5つあります。
①国の重要な施設、外国公館、原子力事業所等の周辺②私有地の上空
③条例による制限④電波法に触れる行い⑤道路からの離着陸
航空法以外のドローン規制は見落とされがち。上記の場所でドローンを飛ばす場合も規制違反となるため注意しましょう。
国土交通省の航空:無人航空機の飛行ルールに記載されている事例
①高速道路や新幹線の上空を飛ばす②鉄道車両や自転車が突然、飛び出してくる
③高圧線、変電所、電波塔及び無線施設付近では電波障害を起こす可能性がある
近年、空港や火災現場における一般の方のドローン飛行が問題になりつつあります。おもちゃサイズの小型ドローンでも飛行機やヘリコプターにぶつかれば大きな被害につながる恐れも。規制の他にも飛行条件や状況を見て安全にドローンを楽しみましょう。
現時点でドローンに関して車のような免許制度や認定を直接行なう官公庁は存在しません。「国土交通省が航空法にもとづきドローン免許を発行する」ということもありません。そのため、ドローン免許は存在しないのです。
ですが、インターネット上や一般的な会話の中で「ドローン免許」という言葉を目にしたり耳にしたことがあるはずです。これは何かと言うと、ドローンの民間資格の認定を「ドローン免許」と呼んでいるということなのです。
「ドローン操縦をしっかり学びたい」「ドローン操縦が上手くなりたい」という方は民間資格の取得がおすすめ。以下の記事ではおすすめのドローンスクールやオンライン講座をご紹介しています。
しかし、2022年以降はドローンの飛行レベルに合わせて操縦ライセンス(国家ライセンス)を取得する必要が生じることがあります。操縦ライセンス(国家ライセンス)を取得することで、一部の飛行について許可や承認手続きを行わずにドローンを飛ばすことができるようになるのです。
※既存の許可・承認制度に沿って国家ライセンスの取得をせずに飛行させることもできます。
2021年9月追記
株式会社ジーテック様にご協力いただき、航空法改正に伴う変更されるドローン制度の最新情報について前後編にわけてまとめています。ぜひ参考にしてください。
2022年最新!ドローンに関する航空法改正の概要や変更点を解説【前編】
2022年最新!ドローン航空法改正を解説【後編】【操縦ライセンス】
今回はドローンを販売するメーカーでも一番人気を誇るDJIの機種を紹介したいと思います。DJIは中国・深センに拠点を構えるドローンメーカーで、世界中のドローン愛好家から支持されています。今回はそのDJIが提供するドローンを紹介したいと思います。
商品名 | DJI Air 2S |
重量 | 895g |
最大飛行時間 | 46分 |
動画解像度 | 5.1K/50fps |
伝送距離 | 8km |
Mavic 2シリーズ発売から3年、満を持してMavic 3がついに発売されました。
Mavic 3はレンズを2つ搭載したデュアルカメラシステムを採用。メインカメラのセンサーは4/3インチと大型化に成功し、5.1K/50pの高解像度を実現。
Mavic 3 シリーズはMavic 3とMavic 3 Cineの2つのモデルが発売されており、後者は1TB SSDが機体に内蔵およびApple ProRes 422 HQ コーデックに対応しています。
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商品名 | DJI Air 2S |
重量 | 595g |
最大飛行時間 | 31分 |
動画解像度 | 5.4K/30fps |
伝送距離 | 8km |
1インチCMOSセンサー搭載でハイエンドモデル並のスペックです。
5.4K動画撮影が可能でドローン初心者からプロまで扱いやすいモデルになっています。
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商品名 | DJI Mini 2 |
重量 | 199g |
最大飛行時間 | 18分 |
動画解像度 | 4K/30fps |
伝送距離 | 6km |
199gのコンパクトで持ち運びやすいボディにも関わらず、4K撮影もできるパワフルな新機能を詰め込んだ高性能カメラドローンです。
コンパクトなドローンを探している方におすすめのモデルです。
1/2.3インチセンサー搭載で、12MP写真や100 Mbpsで最大解像度4K/30fpsの動画を撮影可能。画像はJPEG形式だけではなく、後で編集したい上級レベルのユーザー向けに、RAW形式でも保存することが可能です。
1080p解像度で録画しながら、4倍ズーム(2倍時はロスレスズーム)を使用し、実際にドローンを動かさずに、ズーム機能で被写体をアップにすることもできます。事前にプログラムされたインテリジェントモードを使用すると、ドローンは設定された動作と撮影機能を実行するため、複雑な操作をすることなく美しい映像を撮影できます。
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商品名 | DJI FPV |
重量 | 795g |
最大飛行時間 | 20分 |
動画解像度 | 4K |
最大伝送距離 | 10km |
DJIから発売されたFPV操縦が楽しめるドローンです。免許を取得せずともFPV操縦ができるとあって、発売と同時にたちまち話題になりました。ハイスペックドローン機体で、FPV映像を低遅延かつ高解像で映像伝送することができます。
オプションでは片手の動きだけでDJI FPVを制御できるモーションコントローラー(別売)も登場。ドローンの新たな楽しみ方を提供してくれるFPVドローンで、ドローンレースを始めたいとお考えの方のFPVスターター機としてもおすすめです。▼おすすめ記事・DJI FPVを楽しもう!ドローンレースチーム監督に、魅力を直撃取材!ここからは、おすすめ小型ドローン6選をご紹介します。
小型ドローンとは、一般的に重量200g以下のドローンを指します。ドローンの中でも比較的扱いやすいとして注目されていました。
2022年6月以降は、改正航空法に基づき重量100g以上のすべてのドローン機体を登録する必要があるので注意してください。
ドローンの機体登録制度が2022年6月から義務化!徹底解説します【事前受付開始中】
商品名 | 4D-V9 |
重量 | 50g |
最大飛行時間 | 10分 |
動画解像度 | 720p |
伝送距離 | 約80m |
折りたたみ式でコンパクトなモデルです。
ワンキースタート/ランド、ワンキーリターン機能などが搭載されており、操作が簡易的なところもポイント。
3D VR体験(VRヘッドセット(別売))も可能な点も魅力の一つです。
商品名 | HS440 |
重量 | 約166g |
最大飛行時間 | 40分 |
動画解像度 | 1080p |
伝送距離 | 約100m |
最大40分飛行可能で112°広角HDカメラ搭載のモデル。
高速旋回モード、ヘッドレスモード、トリムモード、ホバリングモード、スピード切替など基本的な機能が搭載されているため、初心者でも簡単にプロのような遊び方が楽しめます。
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商品名 | Tello |
重量 | 80g |
最大飛行時間 | 13分 |
動画解像度 | 720p |
伝送距離 | 約100m |
TelloはDJIとインテルの技術のもと開発された小型ドローンです。手のひらサイズで非常に小型なドローンのため、お家の中で飛ばして楽しむことができます。
他のドローンと比べてカメラ性能などのスペックは劣るものの、このサイズのドローンの中では十分画質の良い撮影をすることができます。友人とのパーティやBBQなど、ドローンを使用しいつもと違うアングルで写真を撮ることでより楽しい思い出になるかもしれません。
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・【コスパ最強トイドローン】RyzeTech×DJI『Tello』を操縦してみました!
商品名 | P7R |
重量 | 約68g |
最大飛行時間 | 20分(バッテリー2個使用時) |
動画解像度 | 720p |
Potensic P7R は、対戦機能が搭載されているドローンです。
2つまたは複数のドローンはお互いに対戦することが可能。同梱されているリモコンで射撃や防御モードを駆使して戦います。4回命中されるとドローンが自動的に着陸し、対戦終了。
対戦機能以外にも高度保持やジェスチャー コントロールなど様々な機能が搭載されている高機能ドローンです。
商品名 | HT02 |
重量 | 約19g |
最大飛行時間 | 18分(バッテリー3個使用時) |
動画解像度 | 720p |
サイズがコンパクトにも関わらず、多機能なドローンです。
専用アプリで設定した飛行経路を自動でトラッキングする「軌跡飛行モード」やスマホを傾けるだけで操作ができる「体感操作モード」など様々な機能が搭載されています。
販売価格が5,000円代と比較的安価な点も魅力の一つです。
商品名 | 4D-V4 |
重量 | 約38g |
最大飛行時間 | 54分(バッテリー3個使用時) |
動画解像度 | 1080p |
Amazonのベストセラーになったこともある、長時間飛行が可能なドローンです。長時間ドローンを使用したい方におすすめのモデル。
他にもGPS付きで速度モード調整やワンクリックスタートなどが搭載されており、初心者におすすめの機能満載です。
ドローンは高額な商品も多いため、すぐに購入を決められないという方も多くいらっしゃると思います。「ドローンで空撮」といっても、用途や撮影シーンが様々であるため、正直どれを購入すればいいのかわからないと思います。
そのような時は以下の3つを明確にすると、ご自身に合ったドローンを手に入れられるかもしれません
・どこまでの撮影クオリティを求めるか?
・どのくらいの予算でドローンを購入したいか?
・ドローンをどこで飛ばしたいのか?
ドローンの撮影クオリティに関して説明すると、例えば「雄大な自然を撮影したい」という方にとっては、山や海などの自然の中で撮影することが想定されます。そのような場所では、風が強くなることも考えられるので、軽量なドローンよりも比較的重量感のあるモデルを選択することが望ましいといえます
一方で、「どちらかといえばみんなで楽しくBBQなどをしている風景を撮りたい」など、手軽に空撮を楽しみたい方は、DJI Mini 2のような軽量モデルがおすすめかもしれません。
ドローンは性能が高くなればなるほど高価なもの。ドローンを購入する前に、休みの日などによく行く場所や活動内容、交通手段などを振り返り、その空撮に対してどれくらいの費用なら出せるのか、一度検討した上で機種を選択されるのをおすすめします。
スペックを重視し、高いドローンを購入したものの「全ての機能を使いきれない」、または「違う機種で十分だった」ということも起こり得るため空撮の目的を明確にし、ご自身に合ったドローンを選ぶことをおすすめします。
また、ドローン飛行にあたっては様々な事前申請や手続きが必要です。国土交通省が定める航空法の最新情報に注意しながらドローンを正しく安全に楽しんでいきましょう。
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