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ドローンの操作方法などを学ぶ受講生ら=3日、喜界町上嘉鉄
鹿児島県喜界町では、ドローン(無人航空機)を農業に活用しようと導入を検討する農家が増えている。害虫対策への利用など農作業の省力化や効率化に向け、町も積極的に農家を支援する。 町は2020年度からドローンの講習会を受講して認定された農業者に10万円を補助している。21年に入ってから5件の農家が受講している。 上嘉鉄の旧第二中学校で3日、ドローンの実技講習があった。Uターンして農業を始めた小田大和さん(40)と妻の遥香さん(26)は、農薬散布に関わる農薬取締法やドローンを飛ばすための航空法の学科講習などを事前に受けており、この日の実技講習を経て晴れて農業用ドローンオペレーターの資格を取得した。遥香さんは町内初の女性合格者となった。 大和さんは「作業を効率化することで島の農業を守ることにつながると思う」、遥香さんは「親が働く姿を見て、新しい方法を取り入れ家族の手助けをしたいと思った」とそれぞれ語った。 町農業振興課・糖業担当の榮岳海さんは「農家の高齢化が進み、ホースでの害虫防除作業は敬遠されてきている。ドローンによって作業を効率化し、生産性向上につながることを期待している」と述べた。
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最終更新:南海日日新聞