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東陽テクニカはドローン開発市場に向けて、自社で開発したモータ計測用の「TMT(Toyo Motor Test System)ソフトウェア」に、プロペラにかかるトルクを模擬する機能として新たに疑似負荷機能を追加。同社取り扱いのMagtrol社製トルク計などのモータ計測システムと合わせた「ドローン向けモータ計測システム」として、2021年12月13日に販売を開始する。
ドローンの飛行性能を大きく左右するのはプロペラを回転させるモータ性能で、モータのトルク・回転数・効率などによってドローンの飛行速度・飛行時間・高度などが決まる。 ドローン向けモータ計測システムは、飛行中のドローンのプロペラにかかるトルクを模擬することで、ラボ環境下のプロペラがない状態でモータおよびドライバーの検査や、飛行中には起こりにくい異常時の負荷を模擬することができる。
「TMT ソフトウェア」画像イメージMagtrol社製のトルク計
ドローン向けモータ計測システムは、Magtrol社製のトルク計測システムに、同社が開発したモータ計測用のTMTソフトウェアを合わせて使用する。同ソフトウェアに、従来の負荷ブレーキのオープンループ、トルク制御、回転数制御の試験モードに加えて、ドローン用モータ評価に有効な疑似負荷制御の試験モードを実装した。疑似負荷制御では、回転数に応じたトルク制御値をユーザー定義関数により設定する。
試験項目は、N-T 特性/モータ・インバータ効率、温度特性/コギングトルク、トルクリップル/振動特性、誘起電圧/疑似負荷。
「TMTソフトウェア」を使用したモータ計測イメージ
同社はモータ性能評価に関わるソリューションを提供してきた経験を基に、新たにドローン用のモータ計測に最適な試験手法や機器を提案し、ドローン開発市場の開発サイクルの効率化と品質向上に貢献するとしている。