カメラが捉えたすばらしい大自然…ネイチャー写真賞の受賞作13点を紹介

Josef Friedhuber:「Silverbach Chimanuka(シルバーバック・チマヌカ)」

「ネイチャー・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」の2021年度受賞作品が発表された。【全画像をみる】カメラが捉えたすばらしい大自然…ネイチャー写真賞の受賞作13点を紹介「哺乳類」、「水中」、「風景」などの部門ごとに受賞者が選出されている。総合優勝者は、寒さから逃れるために移動するコザクラバシガンの群れを捉えた。

ユース部門:Levi Fitze「Beautiful World(美しい世界)」。はしゃぐアルプスアイベックス

Fitzeのコメント:「若いアルプスアイベックスが高山の草原を夢見心地で散歩している。前景の花と、背景のもやから差し込む太陽の光が、独特の雰囲気を生み出している。自然の美しさと、この若いアイベックスが暖かい夏の間にのびのびと暮らしている様子を捉えることができた」

カメラが捉えたすばらしい大自然…ネイチャー写真賞の受賞作13点を紹介

動物ポートレート部門:William Burrard-Lucas「Black Leopard(黒ヒョウ)」。希少な野生の黒ヒョウ

Burrard-Lucasのコメント:「私は子どもの頃から黒ヒョウに魅了されていた。アフリカで撮影することをずっと夢見ていたが、彼らは非常に希少で捉えにくいため、実現できるとは思っていなかった。そして、ケニアのライキピアでメラニズム(黒色素過多症)のヒョウが目撃されたという話を聞き、これは私が待ち望んでいた一生に一度のチャンスかもしれないと思った」

風景部門:Denis Budkov「Dragon's Lair(ドラゴンのねぐら)」。噴火する火山

Budkovのコメント:「カムチャツカ半島にある自然公園で、最も高く最も活発なクリュチェフスコイ火山の噴火を捉えた。この公園はApakhonchichの地震観測所近くにある。噴火口の上にある雲が熱い溶岩に照らされ、火を噴くドラゴンが山頂に座っているように見える」

フレッド・ヘイゼルホフ賞部門:Lea Lee Inoue「Emotional Range(さまざまな感情)」シリーズ。このシリーズではジリスのさまざまな感情を捉えている

Inoueのコメント:「数年前、アリゾナ州のスーパースティション山脈の麓に引っ越した時、マルオジリスの家族がいることに気が付いた。彼らも考え、感じ、感情を持っていることを示したいと思い、撮影することにした」この「Emotional Range」シリーズのすべての写真は、ネイチャー・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤーのウェブサイトで見ることができる。この作品は、オランダの自然写真家フレッド・ヘイゼルホフ(Fred Hazelhoff)の名を冠した賞で優勝した。

デ・ラーヘ・ランデン賞部門:Andius Teijgeler「Fox Crossing the Bridge(橋を渡るキツネ)」

Teijgelerのコメント:「春の間、私は何度も夕方からアムステルダム水道砂丘に行き、キツネや子ギツネを探した。頻繁に通ったので、何匹かのキツネの行動が少しずつ分かってきた。このキツネは、春になると定期的にこの橋を渡っている」

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