【特集】BIMを用いたドローンの「屋内外自律飛行システム」が実現へ - ドローンジャーナル

出所:竹中工務店

 こうした課題に対して竹中工務店は、カナモト、アクティオとともに、ドローンの自動飛行にBIMを用いた屋内外自律飛行の実証試験を行い自律飛行に必要な精度確保の有効性を確認した。これはドローンに搭載したステレオカメラによるVisual SLAM技術とBIMを用いて、GNSSの電波が入らない建物内でもドローンを安定的に飛行させる技術である。

 これまでにもVisual SLAM技術を使ってGNSSの電波が入らない屋内空間でドローンを飛行させる取り組みは、ドローンメーカーやソリューションプロバイダの手によって行われてきた。しかし、Visual SLAMはドローンが飛行する10分程度の時間、周辺環境を取得していると、少しずつ実際の環境との誤差“ドリフト”が発生。この実際の環境とVisual SLAMによって得た三次元空間との誤差によって、ドローンが指定した位置からずれることとなる。

 そこで竹中工務店、カナモト、アクティオの屋内外自律飛行システム「BIM×Drone(ビムクロスドローン)」では、この三次元空間の地図としてBIMデータを利用し、Visual SLAMのデータと突合して補正することで、より正確なドローンの飛行を実現している。