本日の一品
ここ数年、スマートフォンのカメラ機能の進化が素晴らしい。しかし、その形状から、操作性においては、本物のカメラにはとても適わない。
そんな筆者は最近、「Pixel 6 Pro」を手に入れた。そのカメラ全般、そして撮影結果から不要なモノを一瞬で消し去ってくれる「消しゴムマジック」機能に大満足している。しかし、操作性ではまだまだ不満が残るのが事実だ。
キャップグリップは扁平なスマホを立体的で操作性の高い撮影機材に変貌させてくれる
そんなことを思っていた時にネットで見つけたのが「CapGrip」(キャップグリップ)と呼ばれるBluetoothリモートシャッター付きのスマホ用ハンドグリップだ。ボタン電池(CR2016)を1個使用し、操作性が今一つのスマホを手に馴染むカメラのように変身させてくれる。
GapGlipはシンプル且つコンパクトなパッケージで提供される
パッケージ内容は本体のキャップグリップと取説の2つと極めてシンプル。バッテリーは出荷時に内蔵され、青いシールを引き抜くことで有効化できる。ハンドグリップ部は引っ張ったバネの復元する力でスマホをホールドする一般的な仕組みを採用している。
本体以外には簡単な取説が付属するだけCR2016バッテリー内蔵で出荷されるので絶縁テープを引き抜くだけで即使用可能バネ効果でスマホ本体を挟み込むごく一般的な仕組みでホールドする。底面に三脚穴が用意されている
スマホ本体と直接触れるホールド部分は全てウレタン系の柔らかい素材で保護されており、専用カバーやケース無しでも大事なスマホを傷つける危険性は極めて少ない。また指でスマホを支えるキャップグリップ部はシボ加工が施され、さらに指先でキャップグリップをしっかりとホールドできるように大きくえぐられた形状を採用している。
グリップが確実で片手持ちでも極めて安定した撮影スタイルが実現する。指先のシャッターへの反応も早く撮影チャンスを逃さない
スマホとキャップグリップのBluetooth無線によるペアリングも極めて簡単だ。まずキャップグリップのバッテリー絶縁シールを引き抜き、シャッターボタンを長押しする。続いてスマホの設定画面のBluetoothの箇所で表示された“Ulanzi”という入力デバイスを選択してペアリングすれば完了だ。
シャッターボタンを長押ししてスマホとBluetoothペアリングするシャッターボタンだけを取り外して使用できるので超便利だ
ペアリング情報は記憶されるので、スマホ側のBluetoothが常時オンになってさえいれば、以降はキャップグリップのシャッターボタンの長押しで電源オンにするだけで自動接続してくれる。突然集合写真を撮りたいシーンに遭遇しても、第三者の撮影者を探す必要はなく、簡単に即集合、自撮りに対処できるのはありがたい。
スマホ側のBluetooth設定画面でUlanziというデバイスとペアリングする
キャップグリップの操作性以外のもう一つのアドバンテージはその軽さ。なんとたったの52g。筆者の「Pixel 6 Pro」(223g:アラミドファイバーケース込み)と合体しても総重量は275gだ。
キャップグリップは実測でたった52gと軽量だ筆者のメイン機であるPixel 6 Pro(+アラミドファイバーケース)で275gだ
高性能スマホと操作性向上を一番に考えたグリップの合体なので、ちょっとポケットには押し込みにくいスタイルにはなってしまったが、カメラの出番の多いユーザーなら、総重量的には常時装着も考えられるレベルだ。
そして、カメラグリップの最後のアドバンテージは、底面に配置された標準的な三脚穴だ。筆者はマンフロットのコンパクトな三脚を取り付け、何度か撮影に出かけてみたが、取り外せるリモコンシャッターと三脚の2つがあればスマホカメラの機動性は大きく広がるだろう。
マンフロットのコンパクト三脚を加えて最強の3点セットリモコンシャッターを取り外してどこでも集団自撮りが簡単だ
キャップグリップは、軽量性(実測52g)、操作性、携帯性、機動性の4つを完全に備え、加えて2000円でまだまだお釣りがくる超コストパフォーマンス性に優れた5点満点の買って後悔の無い逸品だ。
キャップグリップは軽量性、操作性、携帯性、機動性、コスパの全方位グリップだ
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