山好きのあの人に、お気に入りの山道具について聞く、連載「あの人の山道具」。第4回は北海道各地の山を歩き、その魅力を動画でも紹介している谷水亨さんに、DJIのドローンMavic miniについてお聞きします。
山岳風景の空撮を始めて2年。初めて手にしたドローンは、DJIのMavic Proという機種です。その後DJIのMavic Air、Mavic mini、Mavic Air2という機種を購入しました。自動撮影モード、三軸ジンバル機能カメラ、自動帰還、障害物回避機能等が標準装備されており、初心者でもすぐに操縦できる機能を備えています。
山に持ち歩く機種は、それぞれの機種の特色をいかすため、登山形態によって機種を選んでいます。
これまでは、一眼デジタルカメラまたは高性能コンパクトデジタルカメラ、GoProを持ち歩いていましたが、ドローンを使うようになってからは、動画撮影が中心となり、高性能コンパクトデジカメ、DJIのOsmo Pockert(超軽量ジンバル付ビデオカメラ)が主流となってきています。山のギアが時代と共に変化するのと同じく、撮影形態も私の中で変わりつつあります。
画角もぐっと広がるため、山頂と共に遠景の山々を1枚に納めたり、頂に立つ登山者、稜線を歩く登山者など動きのある風景を映すことができます。
ドローンで撮影することで稜線を歩く風景にも動きが出る
さて、今回ご紹介するMavic miniは、先日、知床連山縦走で持ち歩いた機種です。バッテリーを含め重量199gで航空法の規制対象外(*)の機種であり、モバイルバッテリーからの充電ができるのが最大の利点でもあります。*知床連山は国有林・国立公園の区域のため、各管理機関に飛行のための入林許可を別途頂いています。
これまでの機種は、2本の予備バッテリーを持っても、電源供給できる山小屋がないため、飛行時間に制約がうまれてました。しかし、このMavic miniはモバイルバッテリーからの充電ができるため、持参したモバイルバッテリーから約9本分の飛行時間(162分=実約120分)を確保できました。強風・天候、タイムスケジュールの制約もあり、無制限に飛ばすことはできませんでしたが、満足の得られた飛行時間と撮影でした。
▼Mavic miniで撮影した知床連山縦走の動画
DJI/Mavic minihttps://www.dji.com/jp
※ドローンでの撮影は、場所や諸条件により行政機関などへ撮影許可申請が必要となりますので、事前にご確認ください。