リコーイメージングは3月3日、販売中の一眼レフカメラ「K-3 Mark III」用の新ファームウェア「バージョン1.41」を公開した。星景撮影機能「アストロトレーサー Type3」を新しく導入できるというもので、無料で適用できる。
従来販売されていたPENTAX製カメラ用GPSユニット「O-GPS1」を用いることで、同社製カメラでは「アストロトレーサー」機能によって赤道儀を用いることなく星景撮影を楽しめた。今回提供された新ファームウェアでは、このGPSユニットを用いずに天体追尾撮影を行える簡易赤道儀機能「アストロトレーサーType3」を搭載している点が大きな特徴。実際の撮影前に自動的に予備撮影を行うことで、星の動きから天体追尾を行うという。
この方式により、従来GPSユニット「O-GPS1」を用いていたとき必要だった測位や、精密キャリブレーションは不要になる。磁気の影響が強い撮影地点でも問題なく撮影を行えるという。インターバル撮影の併用も可能だ。
なお、バルブ撮影には対応しておらず、バルブ露出モードのタイマー露光で使用する必要がある。画面内に星以外の雲や地上が映り込むと予備撮影に失敗したり、正しく追尾できないことがある。魚眼レンズでは使用できず、ズームレンズではワイド端とテレ端のみ対応する。ただし、以下のレンズではズーム全域でアストロトレーサー Type3を利用できる。