公安、官公庁への訓練実績を活かしたJDRONEのドローン運用サービス

回転翼機・固定翼機・無人ヘリを適切に使い分ける運用サービス

 ドローンの活用分野は点検や測量、災害対応など、機体の進化と共に拡大しつつある。近年は機体の性能が向上し、手頃な価格帯のラインナップが増えてきたことによって、より身近なツールとして企業をはじめ、団体や自治体、各省庁などで利活用が進んでいる。しかし、ドローンの効率的な運用は容易ではなく、操縦スキルや運用に関する知見の習得が欠かせず、それに伴う体制構築や人材育成が大きな課題となっている。そこで、これまで機体販売とカスタマイズを主要事業としてきたJDRONEは、ドローンの実装サポートに注力したサービスを展開している。

公安、官公庁への訓練実績を活かしたJDRONEのドローン運用サービス

 同社のサービスは、スタッフがドローンのオペレーション業務を行い、同社または利用企業が所有するドローンを飛行させる「運用サービス」と、導入方法をはじめ、運用を見据えた機体選定や座学講習等を行うことで、社内に運用体制を築く「ドローン運用総合コンサルパッケージ」の2つがある。

 ドローンの運用サービスは回転翼機を主体とするものがほとんどだが、同社はそれに加え、固定翼機と自動航行機能付きのシングルローターヘリといった特殊な機体の運用を得意としている。

JDRONEが運用するラトビア製のペンギンC。カタパルトで射出し、着陸はパラシュートを使った胴体着陸となる。小型のエンジンを搭載した固定翼機で、最大速度は115km/h、飛行時間は20時間に及ぶ。機体前方にペイロード用のスペースを設け、胴体には着陸用パラシュートを備えている。GCSで事前にプログラミングを組み込み、自動航行によって運用を行う。

 同社が運用する固定翼機「ペンギンC」は、最⻑20時間かつ100kmの飛行が可能で、広範囲の業務に向いている。固定翼機の運用は回転翼機とは異なり、自動航行で制御するためのプログラミングスキルが問われ、ペンギンCに限っては、専用の資格が必要になるなど、特殊な運用スキルを要する。同社には回転翼機から固定翼機・シングルローターヘリまで運用できるプロパイロット社員が揃っており、業務内容に適したドローンを用いた運用が可能となる。

 また、ドローン運用コンサルパッケージでは、継続的な運用を実現するために、同社がアドバイザーとなり、導入機体に特化した訓練講習や機体保守、定期的なスキルチェック、デモ飛行やパイロットの派遣を実施する。同サービスは、利用企業の運用課題の解決に重点を置いたもので、一般的な実装メニューを提供するだけではない。機体販売やスクール事業で培った経験を有するプロチームが、ドローン導入の背景と運用後の理想をしっかりとヒアリングし、機体の選定から利用企業の運用に沿った訓練カリキュラムの作成、現場実装のサポートを行うといったものだ。

 同サービスは、多くのコミュニケーションを交わすことで、利用企業独自の課題を洗い出し、回転翼機や固定翼機に関わらず、ドローンの有効性を最大限に引き出した実装をサポートする。