AfterShokzからShokzへ
精力的に骨伝導イヤフォンをリリースしているAfterShokzが、昨年末にブランド名を変更、今後はShokzと短くなることを発表した。そして年明けの10日、新製品の「OpenRun Pro」がGREEN FUNDINGにて先行販売が開始された。直販価格は23,880円だが、超早割では19,999円、早割では20,298円で販売されている。
筆者がShokzの骨伝導イヤフォンを初めて聴いたのは、2018年発売の「TREKZ AIR」であった。それ以前も骨伝導製品は時折試していたが、あくまでも通話に使うためのものであり、音質としてはAMラジオみたいな感じだった。しかし「TREKZ AIR」は高域特性に優れており、明瞭感が高かった。音楽を聴いてもきちんと内容がわかる点で、スポーツ用としてはもっぱらこれを愛用するようになった。
2019年にはハイエンドモデルとして「Aeropex」をリリース。これをベースに、テレビ視聴用としてトランスミッタとセットになった「AS801-ABT01」や子ども向けの「AeropexPlay」などを展開してきた。
Shokzの知名度が上がったのは、2020年10月発売の「OpenComm」からだろう。ブームマイクを搭載し、今なお続くリモート会議用のヘッドセットとして大きく注目を集めた。筆者の周りでは何人も購入している。
骨伝導イヤフォンは、耳穴を塞がないために周囲の音も聞き取れるというので注目されたが、これまで音楽的な音質面ではあまり評価されてこなかった。技術革新により、中高域特性はかなり向上してきているが、低域がどうしても不足しており、音楽を鑑賞するにはちょっとバランスが悪かった。
しかし年明けに発売された「OpenRun Pro」は、新技術により、これまで以上に深みを感じさせる重低音再生を実現したという。名前に“Run”とあるようにスポーツ用途を意識した製品ではあるが、2019年に登場したAeropexの後継機種として紹介されているところから、実質これが新たなフラッグシップモデルとなる。音楽的なバランスが良ければ常用イヤフォンとしての使い方もできるはずである。
今月10日よりクラウドファンディングが開始された「OpenRun Pro」パッケージ
今回はいち早くサンプルを入手できたので、早速試してみよう。