Engadget Logo エンガジェット日本版 アップル、Androidで見知らぬAirTagを検出するアプリ「Tracker Detect」提供開始

アップルは持ち物トラッカーAirTagにつき、ストーカー行為に悪用される恐れがあるとの批判を受けて、Android用の検出アプリを年内提供すると約束していました。それを実現するアプリ「Tracker Detect」がGoogle Playストアで配信開始されたことが明らかとなりました。

AirTagは本来の持ち主から一定時間離れると音を出して存在を知らせるほか、iOS/iPadOS 14.5以降には見知らぬAirTagを検出して「AirTagがあなたの近くで見つかりました」と知らせる機能が備わっています。しかしAndroidユーザーはスマートフォンを通じて気づきようがなく、ストーカー対策として不十分だと指摘されていた経緯があります。

さて「Tracker Detect」の配信開始は、米CNETが最初に発見して報じたかっこうです。Google Playストアの公式リリースでは、次のように説明されています。

Google Playストアの追加情報によれば、このアプリは11日に公開されており、サイズは19MB。正しく動作させるには位置情報とBluetoothデバイスとのペアリング許可が必要だとされています(「権限」下の「詳細を表示」から確認)。

アップル広報はCNETに対して「AirTagは業界をリードするプライバシーとセキュリティ機能を提供していますが、今日では新たな機能をAndroidデバイスに拡張します」との声明を発表。さらに本アプリにつき「Androidユーザーに、知らないうちに一緒に移動しているかもしれないAirTagや「探す」対応持ち物トラッカーをスキャンする機能を提供します。我々はユーザーと業界のために、プライバシーに関する基準を引き上げており、他の企業が後に続くことを願っています」と付け加えています。

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「Tracker Detect」アプリは持っているだけでは意味がなく「ユーザーが積極的にデバイスをスキャンする必要がある」とのこと。

そしてAirTagが紛失モードになっている場合は、NFC対応のデバイスをかざせば持ち主への連絡方法を記したメッセージが表示される……という仕組みは以前からあり、本アプリは必要ありません。またアップルいわく、すべての通信は暗号化されているため、アップルを含めて誰も持ち主やデバイスの位置や身元は分からないとのことです。

最近AirTagほか持ち物トラッカーは、ストーカーのみならず自動車泥棒に悪用される事例が増えているとの報道もありました。こちらもアップルほかトラッカー各社がどのように対応するのか、今後の動向を注視したいところです。

Source:CNET ,Google Play Store

via:9to5Mac