1月5日(水)21時0分Image: AMDCPUは前進あるのみ。テック系企業(&テック系メディア)のスタートはCESとともに! 今年のAMDはRyzen 6000の発表で始まりました。Ryzen 6000モバイル向けチップは、TSMCの6nmプロセスを使ったAMDのZen3+アーキテクチャ、RDNA 2ベースのモバイルグラフィックを採用。Ryzen新作はどれも大幅にパフォーマンス性能が向上しており、トップラインであるRyzen 9 6980HX・6980HSはクロックスピード5GHz、CPUの処理速度は1.3倍、グラフィック性能は2倍へ。Image: AMDAMDいわく、以前のモデルと比べるとRyzen 6000はパワー効率が著しくアップしたのが鍵。消費電力をうまくコントロールすることで、端末構成によってはバッテリーもちは最大で24時間可能だといいます。AMDのバッテリーテストはローカルの動画再生なので、現実的な使用だと24時間は無理なのですけどね…。Zen3+プラットフォームでは、最大オクタコアに対応。前世代のRyzen 7 5800U CPUと比べると、Ryzen 7 6800U CPUのマルチスレッド性能は最大1.28倍、シングルスレッドでも1.11倍。一方で、使用する電力は15%から40%カットします。HシリーズとUシリーズ、スペック比較表。Image: AMDAMDのRNDA 2ベースのグラフィック性能と合わせれば、AMDいわく業界初となるハードウェアレイトレーシング対応になるとのこと。さらに、Ryzen 6000 APUは最大でメモリバンド幅1.5倍、L2キャッシュ2倍。これ、ゲーマーにとっては、より高いフレームレートでプレイできるタイトルが増えるということです。Ryzen 7 6800Uなら『サイバーパンク2077』1080p低画質、『CS:GO』1080pウルトラ画質でも、2倍のパフォーマンスがでるということに。Image: AMDディスクリートGPUと比較したらダメですが、それでもRyzen 6000シリーズを採用すればゲーム用ノートの性能はかなりあがります。単体GPUをノートに加えて用意するのは難しいユーザーにとってはありがとうしかない! USB 4、DDR5メモリ、Wi-Fi 6E、HDMI 2.1など次世代スタンダードとなる基準各種に対応しているのも嬉しいですね。Image: AMDRyzen 6000 CPU搭載マシンは、今年の2月頃からで始める見込みのようですが、どのモデルに搭載されるか楽しみ!Ryzen 6000の他に、AMD初となる3Dスタックアーキテクチャを備えたゲーム用CPU「Ryzen 7 5800X3D」も発表。オクタコア、16スレッド、AMD 3D V-Cache 64MB、クロックスピードはブースト最大で4.5Ghz(ベースクロックは3.4Ghz)。Image: AMD5800X3Dの性能は、『Far Cry』1080p高画質プレイならRyzen 9 5900Xの最大1.24倍。ただ、パフォーマンスアップは3D V-Cacheをどれほど使用するかにもよるので、タイトルによってかなり変わりそう。AMDのCES発表で気になったのは、年内にも5nmのZen 4 CPUを発表する見通しだということ。現段階ではベンチマークや性能の話をするのは早すぎるのですが、それでもCESのキーノートではZen 4 CPUで『Halo Infinite』をプレイするデモが行われました。Image: AMDRyzen 6000シリーズにZen 4アーキテクチャ。想定通り進めば、ライバルIntelといい戦いが期待できる年になりそうです。
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