【経済学科】日経STOCKリーグ特別賞を受賞! | 福山大学

経済学科3年の高羅ひとみゼミチームが第22回日経STOCKリーグで、特別賞の「地域共生特別賞」を受賞しました。受賞したレポートのタイトルは「次世代技術で買い物難民に救いの手を!」です。結果発表は2月16日(水)16時よりZoom上で行われ、直前まで行われていた最終審査会を経て、即日発表されました。応募からレポート提出までの8か月にわたる取り組みを、参加メンバーの1人である出羽愛華が報告します(この記事の投稿は学長室ブログメンバーの経済学科Iが行っています)。

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【日経STOCKリーグとは】日経STOCKリーグは、野村ホールディングスと日本経済新聞社により2000年度に第1回が開催されました。当初は高校と大学あわせて2,604人(623チーム)の参加でしたが、今回の第22回(2021年度)の参加者は中学・高校・大学・専門学校あわせて7,046人(1,792チーム)に増えました。日本の金融教育の一大イベントとして広く知られており、経済や株式投資について勉強しながら企業を知り、社会を見る目を養うことができます。

【参加メンバー】江草 海暁(戸手高校出身)・出羽 愛華(府中高校出身)・宇田 唯人(大門高校出身)岡 沙織(葦陽高校出身)・三藤 有眞(明王台高校出身)

【応募後の活動内容】大まかな流れとしては、はじめに学習教材で経済・株式投資に関する基礎知識を身につけます。そして10年後の日本はどのような社会になっていてほしいか考え、投資テーマを設定します。テーマが決まったら、自分たちが思い描いた社会を実現してくれる取り組みをしている企業を探し、10~20銘柄になるまでスクリーニングをしていきます。企業調査や実証分析を行って、自分たちのポートフォリオの魅力を投資家にアピールし、30ページのレポートにまとめます。

【作業項目とスケジュール】1.基礎学習(6・7月)2.テーマ設定(夏休み)3.スクリーニング(10~12月)まず、上場企業(約3,700社)の中から、ドローンや自動運転など次世代技術に携わる企業240社をピックアップしました。その後、買い物難民という問題の解決につながる取り組みをしている企業70社について詳しく調べました。最終的に17社に絞るまでたくさんの時間と労力がかかりましたが、5人で協力しあうことで乗り越えました。

(↑ゼミの時間も話し合い)

4.実証分析・バーチャル投資(12月下旬)スクリーニングが完了してポートフォリオが決定したら、次は投資配分を決める必要があります。ここも独自性が出る部分です。日経STOCKリーグでは500万円の仮想通貨でバーチャル投資をすることも可能です。

(↑投資比率の計算)

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5.企業調査(12月中旬~1月初旬)私たちのポートフォリオのうち、ドローン・ロボット配送などの取り組みや今後の展望について、7社に取材(対面・Zoom・メール)しました。さらに、福山市役所にも自分たちでアポイントをとって、次世代技術を活用した高齢者の外出・買い物支援について取材しました。

6.レポート作成(12月下旬~1月11日)年末から年始にかけて総仕上げです。8か月の私たちの取り組みを30ページのレポートにまとめました。大学の授業でこんなに多い枚数のレポートを書いたことはなく不安でしたが、タイトルやチーム名にもこだわり、納得のいくレポートになるよう〆切直前まで議論を重ねました。

(↑デザインにこだわりました)

【チームメンバーの感想】出羽 愛華「この度私たちのレポートが特別賞を受賞することができたのは、チームメンバーをはじめ、ご指導いただいた高羅先生、取材に快く応じて下さった企業や市役所の方々の協力あってこそです。本当にありがとうございました。この経験は間違いなく自分たちの糧となり、これからの人生で活きると思います。」

宇田 唯人「過去の入賞レポートは誰もが知っているような有名大学ばかりで、まさか私たちのチームが入賞するとは思ってもみませんでした。今回の入賞は自分たちもやればできるんだという大きな自信になりました。」

江草 海暁「自分たちでテーマを設定し、意見を持ち寄っては議論しの繰り返しで大変でしたが、問題の本質を見抜いたり課題を解決する力が鍛えられたと思います。」

岡 沙織「どんなに大変でも最後まであきらめずにやりきることの大切さを学びました。また、1人では難しいことも仲間と協力し合うことで成し遂げられるのだと実感しました。」

三藤 有眞「企業調査はとても緊張しましたが、公開されている資料からはわからない現場の生の声を聞くことができ、社会で必要なマナーも学ぶことができました。」

学長から一言:すでに20年以上もの由緒あるコンテストの日経STOCKリーグのことを、門外漢の私は寡聞にして知りませんでした。しかし、このブログを通じて、それに参加し、報告を準備することが如何に大変かを知りました。ホームページで確認すると、歴代の受賞者は錚々たるメンバーばかり。その一角に食い込んで、見事に「地域共生特別賞」を受賞した5人の皆さん、本当におめでとう! いくら褒めても褒め足りないくらいです。受賞という結果もさることながら、これまでの過程で皆さんが経済に関する本物の知識を獲得し、それを自分たちの主張に仕上げるために払った努力は、きっと何ものにも代え難い財産となることでしょう。