これを逃すともう買えない!? 3DS/Wii Uのeショップサービス終了で入手困難になるゲームたち【特集】

2022年2月16日、任天堂よりニンテンドー3DSおよびWii U向けのオンラインショップ「ニンテンドーeショップ」のサービスを2023年3月下旬(残高追加は2022年8月まで)に終了することが発表されました。

関連画像を見るこのサービス終了により3DS/Wii Uのダウンロードソフトだけでなく、レトロゲームを復刻配信するバーチャルコンソールやDSiで配信されていたDSiウェアなど、この機会を逃すと入手が難しく、もしくは不可能になってしまうものも存在します。


現在、ニンテンドースイッチ向けに展開されているNintendo Switch Onlineではファミコン、スーパーファミコン、NINTENDO 64、メガドライブといった機種のタイトルが計100本以上プレイできます。しかし、ある程度仕方ないとはいえ、まだ多くをカバーしきれているとは言い難い状況です。本稿では、そういった入手が難しくなるタイトルを、任天堂発売のものを中心にご紹介いたします。これを読んでいる読者の方々が終了後に「アレ買っておけばよかった…!」と後悔しないよう、参考になれば幸いです。価格が高騰しているタイトルGBA向け『メトロイド』シリーズ(Wii Uバーチャルコンソール)『メトロイド』シリーズはストーリーが地続きになっているため、『ドレッド』をプレイして気になった方も多いのではないでしょうか。GBA向けに発売されていた作品は価格が高騰しているので、バーチャルコンソールで購入するのが良いでしょう。初代のリメイクにあたる『メトロイド ゼロミッション』は『スーパーメトロイド』以降のシリーズをベースに再構築されており、スタンダードかつ遊びやすい環境でゲームにおけるサムス・アランの最初の物語が体験できます。ストーリーとしては4番目に位置する『メトロイド フュージョン』はテキストでストーリーが語られたり、目的地への誘導がかなり親切だったりと、シリーズの中では少し変わった作品です。


『ドレッド』の前日譚であり、ストーリーも直接つながっています。『MOTHER3』(Wii Uバーチャルコンソール)超入手困難!というほどではありませんが、現在でも人気の高いタイトルの1つです。前作までとは違い、金髪の少年・リュカが主人公です。開発が難航し発売にこぎつけるまで紆余曲折あったタイトルですが、コピーライター・糸井重里氏の独特な雰囲気のテキストは健在。シナリオのテイストからファンからは賛否あるタイトルですが、最近『MOTHER』と『MOTHER2』がNintendo Switch Online向けに配信されましたし、こちらもあわせてプレイしてみてはいかがでしょうか。『ファイアーエムブレム』GBA3部作(Wii Uバーチャルコンソール)シリーズの中でも人気の高いGBA向け『ファイアーエムブレム』シリーズ3作品もプレイが可能。『封印の剣』『烈火の剣』『聖魔の光石』の3作品がいずれもプレイできます。旧作「FE」シリーズの多くは中古価格が高騰する傾向にあるため、気になっていた人は購入して損はないでしょう。また将来的に配信される可能性もありますが、スイッチ未配信かつ入手しづらいSFC『ファイアーエムブレム トラキア776』も配信されています。


『F-ZERO クライマックス』(Wii Uバーチャルコンソール)本記事執筆時点でのシリーズ最新作となる『F-ZERO クライマックス』は、これまでの作品の要素を継承しながらも多種多様なキャラクターや新アクションが追加された作品です。GBAにおける前作である『F-ZERO ファルコン伝説』を踏襲している部分もあり、キャプテン・ファルコンももちろん登場します。あまり出荷本数が多くなかったのか、現在では高値で取引されるタイトルとなっています。『スクリューブレイカー 轟振どりるれろ』(Wii Uバーチャルコンソール)『ポケットモンスター』シリーズで知られるゲームフリークが開発するアクションゲームです。ごく普通の女の子・くるりは奪われてしまった亡き母の形見を取り返すべく、愛機に搭載されたドリルを駆使して壁やブロックを壊しながら攻略していきます。

『ポケモン』シリーズのイラストを手掛けている杉森建氏がデザイナーとして参加しており、同氏のかわいらしいイラストも堪能できるでしょう。

これを逃すともう買えない!? 3DS/Wii Uのeショップサービス終了で入手困難になるゲームたち【特集】


『すってはっくん』(Wii Uバーチャルコンソール)色やブロックを吸って吐く、単純なルールでわかりやすいアクションパズルゲームです。もとはサテラビュー専用でしたが、その後一般向けに販売されました。ROMカセット版はかなり高騰していますので、興味のある方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。『サマーカーニバル’92 烈火』(3DSバーチャルコンソール)ファミコン後期に発売されたシューティングゲーム。ファミコンとしては驚異的な高品質BGMや圧倒的な数の敵や弾などがコアなファンに評価され、現在ではオリジナル版が数万円で取引されるほど高騰しています。一定時間射撃せずにいるとプラズマエネルギーがチャージされ敵弾を防ぐという特徴的なシステムを搭載しており、『バトルガレッガ』や『鋳薔薇』などのシューティングゲームを手掛けた矢川忍氏がデザイナー・プログラマーを務めています。『トリップワールド』(3DSバーチャルコンソール)キュートな主人公・ヤコプを操作して、5つの世界からなるトリップワールドを冒険するアクションゲームです。いつでも変身できる陸海空の3つの姿を駆使しながらワールドを攻略していき、平和の象徴である「マイタの花」を取り返します。オリジナル版は大変高騰しており、中には偽物を掴まされたなんて報告も……。安全に手に入るという面でも、今が絶好の機会なのではないでしょうか。『ファンタズム』(3DSバーチャルコンソール)幽霊となって敵に乗り移って攻略していくアクションゲームであり、ギャングやドラゴン、ロボットなど何にでも自由に乗り移ってステージの攻略を目指します。こちらもオリジナル版が高騰中。ユニークなシステムを取り入れたアクションゲームですので、気になる方はチェックしておきましょう。『へべれけ』(3DS/Wii Uバーチャルコンソール)シュールでへんてこな世界観が特徴的なサンソフトのアクションゲーム。

謎の世界に迷い込んだ主人公は、元いた世界へ帰るためナゾの世界を冒険します。旅の途中で出会う「おーちゃん」「助左衛門」「ヂェニファー」といった能力が異なる仲間たちを切り替え謎を解きながら攻略します。FC後期に発売された1本かつ、マニアには人気の高い後期サンソフト作品であるため、超高額で取引されることも…。『ファイナルファイト タフ』(New 3DS/Wii Uバーチャルコンソール)カプコンの人気ベルトスクロールアクション『ファイナルファイト』の続編となる作品です。前作から「ガイ」「ハガー」の2キャラが続投、新キャラとして「ルシア」「ディーン」の2人が登場しています。中古価格が高騰している上、現行機に発売されている『カプコン ベルトアクション コレクション』には残念ながら未収録。ベルトスクロールファンは抑えておくのが良いのではないでしょうか。<cms-pagelink data-text=”次ページ:これを逃すと最早入手不可能!?なるべく入手しておきたいタイトルをご紹介” data-page=”2” data-class=”center”></cms-pagelink>入手が非常に困難&不可能になるタイトル『メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット』(Wii Uバーチャルコンソール)『星のカービィ』や『スマブラ』シリーズ初期作で知られるHAL研究所が、ファミコン末期に手掛けたロボットものアドベンチャーゲームのリメイク版。

シナリオの追加やグラフィックのリマスタリングが施されています。FC版は非常に質の高いグラフィックでファミコンソフトの中でも最高峰とも評されており、 SFC版はニンテンドウパワーの書き換え専用でかつSFCの正式ソフトとして発売された最後の作品です。Wii Uなら両方とも入手できちゃいます。「光線銃」シリーズ(Wii Uバーチャルコンソール)銃の形をしたファミコン向け周辺機器・光線銃を利用する『ワイルドガンマン』『ホーガンズアレイ』『ダックハント』の3本はWii Uでプレイできます。『スマブラ』にもこの3作の要素を兼ね備えたファイター「ダックハント」が参戦しているので、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。画面を直接狙って撃つというゲームプレイは他のファミコンソフトとは一味違った感覚になっているはず。


一時期と比べると、最近は銃型コントローラーを使うゲームがめっきり減りましたね…。プレイにはいずれもWiiリモコンとセンサーバーが必須です。オリジナル版は光線銃の仕様上ブラウン管テレビでしかプレイできないので、買っておくと良いでしょう。『ファミコン文庫 はじまりの森』(Wii Uバーチャルコンソール)夏休みの田舎を舞台にした任天堂のコマンド選択型ADV。おじいちゃんの家へとやってきた主人公はミステリアスな雰囲気の少女と出会いますが、周りの人は誰もその少女のことを知らないといいます。村の住民と交流やメンコ遊び、魚捕りなどの遊びを楽しみながら、主人公は少女を探す……という切なくエモーショナルなストーリーの作品です。オリジナル版はニンテンドウパワー書き換え専用となっているので、Wii U版が最も遊びやすいです。『実写でちびロボ!』(3DSダウンロード専用ソフト)家族をハッピーにさせるために作られた小さなロボットが活躍するアクションアドベンチャーゲーム『ちびロボ!』シリーズの3DS向け作品となります。コンセントの形やトイレットペーパーの形など、様々なシルエットに合わせて現実のものを撮影するとそれがゲーム内に出現するAR機能を用いたシステムが特徴的です。こちらは3DSダウンロード専用となっているため、この機会を逃すとプレイできません。『リズムハンター ハーモナイト』(3DSダウンロード専用ソフト)『ポケモン』のゲームフリークが開発したリズムアクションゲーム。ABボタンだけの簡単操作で、リズムに乗ってジャンプや攻撃を決める爽快感のある作品です。全59からなるステージは、ワールドごとにロックやジャズなどさまざまな音楽ジャンルがテーマになっているのも特徴的で、こちらも3DSダウンロード専用タイトルです。『Kid Icarus: Of Myths and Monsters』(3DSバーチャルコンソール)ファミリーコンピュータ ディスクシステム向けに発売された『光神話パルテナの鏡』の続編。主人公ピットは女神パルテナの名を受け、3種の神器を集める旅に出発します。オリジナル版は海外でのみ発売。ゲームボーイはリージョンフリーなのでプレイ不可能ではないですが、3DSVC版は日本の本体で安く購入できます。なお、テキストは英語のままとなっています。『Gソニック』(3DSバーチャルコンソール)3DSのバーチャルコンソールには、数は少ないもののゲームギアタイトルも配信されています。その中でも、ゲームギア最後のタイトルとなった『Gソニック』は入手が難しいタイトルの1本です。ゲームギアらしい鮮やかなグラフィックを利用して、『スーパードンキーコング』シリーズのようなCG調のグラフィックで描かれる特徴的な2Dソニックとなっています。ナックルズも操作が可能です。『X-RETURNS』(DSiウェア)故・横井軍平氏がプロデューサー、坂本賀勇氏がディレクターを務めたGB向け3Dシューティング『X』の続編となる作品。グラフィックがワイヤーフレームからポリゴンへと進化しています。


タッチペンを使った操作により直感的に射撃でき、主観視点の疾走感あふれるシューティングが楽しめます。DSiウェアのみの配信となっており、これを逃すと手に入りません!『うつす メイド イン ワリオ』(DSiウェア)短くサクサクプレイできるプチゲームが楽しい『メイド イン ワリオ』シリーズの短編。タイトルの通りカメラを使ったユニークなプチゲームが楽しめます。こちらもDSiウェアのみとなります。ボリュームは少なめですが、思わず感心してしまうような仕掛けも盛り込まれており、値段以上の満足感が得られるのではないでしょうか。なお、上画面上部ではなくヒンジ部にカメラがついているNew 2DSLLでは仕様上正常なプレイが不可能となっていますので、ご注意ください。『Art Styleシリーズ PiCOPiCT』(DSiウェア)「プレイヤーの操作でサウンドとビジュアルがリンクする心地よいゲーム体験」というテーマが掲げられた小規模ゲームシリーズ「Art Styleシリーズ」の1作であるパズルゲームです。落下してくる色とりどりの小さなブロックをタッチペンで組み合わせて消していくことが目的で、『スーパーマリオ』『ゼルダの伝説』などさまざまなファミコンソフトがテーマとなっています。BGMはチップチューンユニット「YMCK」が担当しています。『あれ?DSがサカサですけど。逆シューティング』(DSiウェア)タイトルの通り、DSを逆に持って操作するちょっと変わったシューティングゲーム。プレイヤーは普通のシューティングであれば敵側であるはずのキャラクターを操作して、様々な技を使って地球軍の機体を破壊します。なお、シューティングとしては名作『スターフォース』がベースとなっています。また、同コンセプトのパズルゲーム『あれ?DSがサカサですけど。


サカサドロップス』も配信されています。『スーパーマリオアドバンス4』(Wii Uバーチャルコンソール)『スーパーマリオブラザーズ』シリーズをゲームボーイアドバンス向けにリメイクするシリーズの第4作目。本作では『3』のリメイクがプレイできます。本作自体は高騰していませんが、オリジナル環境を整えるのが難しいカードe+という周辺機器を使用しないと開放できなかった追加ステージが、最初からプレイ可能。コロコロコミックなどで頒布された限定カードの内容も収録されています。『ゲームボーイギャラリー4』(Wii Uバーチャルコンソール)任天堂が過去に発売した「ゲーム&ウオッチ」シリーズがプレイできるシリーズの4作目。当時のものが再現された「むかし」モードと、マリオキャラでリメイクした「いま」モードが選択でき、オリジナル版が日本未発売の「ZELDA」もプレイできてしまいます。本作は当時日本では発売が叶わず、海外のみの発売となっていましたが、Wii Uのバーチャルコンソールで当時発売予定だった日本語版が復刻されました。スーパーファミコンミニに収録されその後スイッチでも配信された『スターフォックス2』のようなタイトルですが、今後スイッチ向けにGBAソフトが配信されるかは不明。少しマニアックなタイトルではありますが、今後遊べる可能性が低いため抑えておきたい1本です。本稿で紹介したものは、ほんの一例に過ぎず、紹介しきれなかったMSXタイトルやPCエンジンタイトルなど、失われてしまうものや入手が難しくなってしまうものはまだまだ多数存在します。「これがねーぞ!」というものもたくさんあるかと思いますので、ぜひコメント欄で教えてくださいね。来年3月のサービス終了まではまだ猶予があります。それまでにもう一度、eShopをじっくり眺める時間を作ってみてはいかがでしょうか。どうか、ゲーマーの皆さんに悔いが残らないよう……。

Game*Spark みお