e☆イヤホン秋葉原店 本館の1階。東谷圭人氏にガイドしてもらった
今回は、スポーツ向けイヤホンの売れ筋を取材するために、イヤホン専門店のe☆イヤホン秋葉原店 本館を訪れました。【画像】1位の「Jabra Elite 4 Active」。性能、装着感など全方位で優れているいまはIPx4等級以上の防水性能を備えたイヤホンが珍しくなく、スポーツ中でも問題なく使える製品は多岐にわたります。そのなかで同店の東谷圭人氏は、スポーツに集中しやすい特徴をキーにしてランキングを作ってくれました。「激しく動くことを考えると、とりわけ装着感とずれにくさが重要になります。また、屋外で運動するなら外音取り込みの性能も無視できません。最適なモデルが多数登場していますし、実際よく売れていますよ」とのことです。「スポーツ向けイヤホン選びの三カ条」を踏まえ、直近の人気トップ5を見ていきましょう。<スポーツ向けイヤホン選びの三カ条>装着感が何より大事。耳の形状は人それぞれなので、できれば左右とも試着して選ぼう。IPx4=生活防水以上の防水性のほか、屋外で使うなら外音取り込みの性能も比較したい。長時間駆動タイプなら充電の頻度も減らせる。できる限り楽に付き合える製品がお勧め。※本文と写真で掲載している価格は、取材した2022年2月8日12:30時点のe☆イヤホンWeb本店価格のものです。日々変動しているので、参考程度に見てください。第1位:IP57でフィット感も定評ある「Jabra Elite 4 Active」一番人気は、Jabraの完全ワイヤレス「Elite 4 Active」でした。IP57準拠の防塵防水性能を備え、音楽再生時間は本体のみで約7時間、ケース充電込みで約28時間となります。価格は14,850円。「2022年1月に登場したモデルです。Jabraブランドの信頼性に加え、モノとしての優秀さで人気を集めています。Jabraらしくマイク性能もNCも良いですし、再生時間も長め。前作の『Elite Active 75t』よりもコンパクトになって装着感も高いなど、全方位で優れていますね。ミントとネイビーの2色展開も好評ですよ」第2位:耳をふさがない完全ワイヤレス「ambie AM-TW01」続く2位は、2021年12月に登場したambieの完全ワイヤレス「AM-TW01」となります。耳介(じかい)を挟んで固定するユニークな形状で、ナチュラルに外音を取り込みながら音楽が楽しめるのが特徴です。IPx5等級で、音楽再生は本体のみで約6時間、充電ケース込みで約18時間となります。価格は15,000円でした。「骨伝導ではなく普通のスピーカーとして耳に音を届ける仕組みで、変わり種といえますね。カナル型の圧迫感を避けたい人や、リモートワークやオフィスワークなどでも使いたい方にお勧めです。まずは装着感を試してみてください」第3位:本体だけで約20時間再生が可能な「audio-technica ATH-CKS50TW」3位は、2021年11月にオーディオテクニカから登場した「ATH-CKS50TW」です。IPx4等級で、再生時間が本体のみ約20時間、ケース充電込みで約50時間と長いのが特徴といえます。価格は18,480円でした。「何より再生時間ですね。単体で20時間というのはコレだけですね。ウォーキングなどで長時間使いたい人にはもちろんお勧めです。充電ケース込みなら約50時間使えるので、短時間の運動を続ける人でも、充電する頻度を大きく減らせるのは魅力的だと思います」第4位:Apple H1内蔵でより快適な「Beats Fit Pro」4位には、Beats by Dr. Dreの完全ワイヤレス「Beats Fit Pro」が入りました。2022年1月に登場したモデルで、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を有効にした再生時間は本体のみで約6時間、充電ケース込みで約24時間となります。価格は24,800円。「Apple H1チップを内蔵しているので、iPhoneやiPadなどを複数のアップル製品とつないで、シームレスに音源が切り替えられるのが便利です。また、外音取り込みやANCの性能がAirPods Proに近いと評判で、そこからスポーツ用などにコチラを選ぶ方もいますね。激しい動きでも外れにくいイヤーチップを採用している点も光ります」第5位:ネックバンド型の骨伝導モデル「Shokz OpenMove」5位は、2020年9月に登場したShokzのネックバンドタイプ「OpenMove」です。IP55等級の防塵防水性能を備え、6時間以上の連続再生ができます。価格は9,990円でした。「骨伝導イヤホンで人気のブランドで、1万円を切るお値ごろなところが魅力です。また、独自仕様の充電端子を採用する同ブランドのなかで、このモデルは充電端子にUSB Type-Cを採用しています。自宅と会社など複数の拠点で充電できる環境を整えやすいのもメリットですね」はみ出し情報…数量ベースで総合トップは「WF-1000XM4」スポーツ向けの限定を外した一番人気を尋ねると、東谷さんは即座にソニーの「WF-1000XM4」と教えてくれました。連続再生時間はNCオフで最大12時間。取材時の店頭価格は33,000円でした。「2021年6月の発売から最新集計の2022年1月まで、当店の販売数量ランキングでずっと1位です。マイク性能もNCも外音取り込みも音質も、完全ワイヤレスに求められるすべてがハイレベルに組み込まれています。IPx4の防水性能も備えているので、スポーツでももちろん使えますよ」 著者 : 古田雄介ふるたゆうすけフリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年~)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007~2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。
古田雄介
最終更新:マイナビニュース