今回、このEarFun Free Pro 2をメーカーから提供いただいたので、同梱物や外観チェック、使用感、さらには前モデル「EarFun Free Pro」との比較もしてみた。なお、発売後は公式Webサイト以外にも大手Webストア「Amazon.co.jp」でも取り扱われる予定となっている。
公式サイトの製品販売ページ割引クーポンに関するガイド前述の通り、公式サイトの製品ページ(https://myearfun.com/jp/headphones/earfun-free-pro-2-anc-true-wireless-earbuds-black)では、通常価格の約30%にあたる2,400円の割引クーポンを配布している。11月21日23:59までに製品ページで100円支払って予約注文をすると、クーポンコードがメールで送られてくる。11月22日から11月28日までの期間、公式サイトもしくはAmazon.co.jpでクーポンコードを利用してEarFun Free Pro 2を注文すると通常価格7,999円から2,400円引きのキャンペーン価格5,599円で購入できる。個装箱を持ったところ2018年10月に設立されたEarFunテクノロジーは、主にワイヤレスオーディオ製品の開発や販売を手がけるオーディオメーカーだ。現在ラインナップする完全ワイヤレスイヤホンの製品群は「Free(フリー)」と「Air(エアー)」の2種類がある。「Free」シリーズはこれまでに「EarFun Free」と、上位モデルにあたる「EarFun Free Pro」を、そして今年6月にはEarFun Freeの後継モデル「EarFun Free 2」を発売した。
「Air」シリーズは「EarFun Air」と、上位モデル「EarFun Air Pro」をそして今年8月にAir Proの2世代目となる「EarFun Air Pro 2」を発売した。
今回のEarFun Free Pro 2の発売によって、EarFun Air以外の2世代目製品が出揃ったことになる。
●Free&Airシリーズ(発売順)・EarFun Free・EarFun Air・EarFun Air Pro・EarFun Free Pro・EarFun Free 2・EarFun Air Pro 2・EarFun Free Pro 2 ←[NEW]
個装箱表面(画像=左)と裏面(画像=右)個装箱の上蓋を開けたところこれまでの製品でも個装箱は決して大きくはなかったが、EarFun Free Pro 2はさらにコンパクトサイズになっている。個装箱の裏面には製品の主な特徴や内容物が英語で記載されている。上蓋を取り外すと、イヤホンが収納された状態の充電ケースだけが見える。一旦この充電ケースを取り出し、内箱も取り出す。内箱には付属品やユーザーマニュアルなどの用紙類がまとめて入っている。
すべての内容物イヤホン本体の他に、・充電ケース・イヤーピース (XS/S/M/L:Mサイズは装着済)・イヤーフック(S/M/L:Mサイズは装着済)・USB Type-Cケーブル・保証カード・ユーザーマニュアル(取扱説明書)・クリーニング棒・クリーニング棒説明書これらが同梱する。今回初めてクリーニング棒とクリーニング棒説明書が付属した。取扱説明書は全58ページの小さな冊子で、これまでの製品と同様にEnglish(英語)、Deutsch(ドイツ語)、Francais(フランス語)、Espanol(スペイン語)、日本語、繁體中文(中国語)の6言語で記載されている。
取扱説明書の表紙取扱説明書は6言語に対応日本語ページの(1)パッケージ内容(2)各部名称日本語ページの(3)充電する(4)仕様(5)装着方法について日本語ページの(6)Bluetoothを接続する(7)操作方法についてタッチ操作一覧のページ日本語ページの(8)ランプ表示について(9)リセットする(10)お手入れのしかた(11)故障かなと思ったら日本語ページのアフターサービス取扱説明書の裏表紙取扱説明書は、11項目に渡って使い方や仕様などの説明がされいる。加えて「アフターサービス」と「EarFun相談窓口」の項目もあり、そこには保証期間が購入日から18カ月間であることや問い合わせ窓口のメールアドレスなどが記載されている。裏表紙には製品型番や日本の技適マーク、PSEマークなどが記載されている。全体的に日本語表記に違和感はなく、必要な内容がしっかりと記載されている印象だ。ただやはり、これまでの製品の取扱説明書と同様に、文字の大きさは小さめなので、人によっては文字が見えにくいかもしれない。
同梱する取扱説明書としてはこれで良いかもしれないが、同じ内容のデータがスマートフォン(スマホ)やパソコン(PC)から閲覧できるようにするなど、もっと文字が見えやすい取扱説明書があればありがたい。
保証カード内面こちらの2つ折りの保証カードも、これまでの製品に同梱されているものとほぼ変わらない。内面の「Dislike?」には・30-day Money-back Guarantee for Any Reason(理由を問わず30日間の返金保証)・18-month Replacement Warranty(18カ月の交換保証)と記載されている。左のセットがイヤーピース、右がイヤーフッククリーニング棒とクリーニング棒の説明書(日本語表記)クリーニング棒とクリーニング棒の説明書(英語表記)イヤーピースはイヤホン本体にセットされているもの以外に3種類のサイズが用意されており、イヤーフックも同様に2種類のサイズが同梱する。また、今回からクリーニング棒1本と、クリーニング棒を使ったお手入れの仕方を説明した用紙も同梱されるようになった。クリーニング棒の説明書は片面が日本語で、もう片面が英語で記載されている。
充電ケースを手のひらに乗せたところここからは、充電ケースとイヤホンをチェックしていく。まずは充電ケースの外観や仕様などをみていく。充電ケース上面充電ケース底面充電ケース背面充電ケース前面付属のUSB Type-Cケーブルを接続して充電しているところワイヤレス充電にも対応。ワイヤレス充電器は同梱しない充電ケースの外観は、これまでプラスチック製のものがほとんどだったが、今回のEarFun Free Pro 2ではアルミニウム合金を採用し、質感や光沢感がこれまでのものと異なる。アルミニウム合金だけあって、持ったときに少しひんやりとするのが特長で、さらさらとした手触りと指紋跡が付きにくいのも好印象だ。内側はこれまで通りプラスチック製なので、あくまで外観部分の素材が変わったということになる。充電ケース前面には白色に光るLEDランプが1つ、背面には充電用のUSB Type-C端子を搭載しており、底面には製品型番や仕様、日本の技適マークやPSEマークなどが記載されている。前モデルのEarFun Free Proとの比較は後述するが、かなりコンパクトな充電ケースに仕上がっている。
充電は、USB Type-Cケーブルとワイヤレス充電の両方に対応している。なお、同梱するUSB Type-Cケーブルは端子部分を含まないケーブルの長さが約26cmと短めのケーブルとなっている。
充電ケースに搭載しているLEDランプの状態は以下の通り。蓋を開閉した際・消灯…バッテリー残量が5%以下・1回白点滅…10%以下・3回白点滅…30%以下・3秒間白点灯…30%以上充電中・ゆっくり白点滅…充電中・白点灯…充電完了
充電ケースを開けた状態充電接点部分の保護シートを外す保護シートを剥がして一旦充電ケースに戻す充電ケースの蓋を閉じ、再度開けるとイヤホンがペアリングモードに移行する充電ケースの蓋を開けると、イヤホンと充電ケースの充電接点部分に透明な保護シートがあるので、まずはこのシートをを剥がし、イヤホンを充電ケースに改めてセットする。1度充電ケースの蓋を閉め、再度開けるとイヤホンの両方が青く点滅してペアリングモードを起動する。Windows 10のBluetooth設定の「デバイスを追加する」画面Windows搭載のPCでは「設定」→「デバイス」→「Bluetoothとその他のデバイス」→「Bluetooth またはその他のデバイスを追加する」→「Bluetooth マウス、キーボード、ペン、オーディオ、またはその他の種類の Bluetooth デバイス」を選択していき、「EarFun Free Pro 2 オーディオ」が表示されたらクリックする。次の画面で「接続」をクリックし、正常に接続できれば「完了」をクリックすればペア設定が完了する。Androidスマホ(シャオミのMIUI 12)のBluetooth設定画面Androidスマホも「設定」からBluetoothの項目に進み、使用可能なデバイスに表示される「EarFun Free Pro 2」をタップしてペア設定をするだけの簡単操作だ。初期状態ではイヤホンが自動的にペアリングモードを起動するが、1度でも機器とペア設定を完了すると次にペアリングモードを起動する際は手動になる。
2回目以降のペアリングモード起動は、(1)イヤホンを電源ONの状態にする(2)左右のイヤホンのタッチセンサーを同時に約3秒間触れ続ける(3)イヤホンのランプが青色に点滅この手順となる。
また、すでにペアリングしている機器との接続をすべて解除すれば、イヤホンは自動的にペアリングモードに移行する。
接続機器とうまくつながらないなどで、イヤホンをリセットする場合は、(1)両方のイヤホンを充電ケースにセットする(2)充電ケースの蓋を開けたまま、左右のイヤホンのタッチセンサーを同時に10秒以上触れ続ける(3)両方のイヤホンのランプが青と白が交互に点滅この手順でリセットが完了する。なお、イヤホンをリセットした際は、既にペア設定が完了している機器の方でも、Bluetoothの設定画面で「EarFun Free Pro 2」を一旦削除してから改めてペア設定することになる。
イヤホンに搭載されているランプ表示をまとめると以下の通り。・1秒間青が点滅…電源ON・1秒間白が点滅…電源OFF・青が点滅…ペアリングモード・消灯…ペアリング済み・青と白が交互に点滅…リセット済み
イヤホンの外側。EarFunのロゴ部分がタッチセンサー丸い小さな穴はマイクイヤホンの内側イヤホンを手のひらに乗せたところイヤホンには、デュアル6mm複合振動板を採用した低歪みドライバー(スピーカー)を搭載し、QuietSmart 2.0ハイブリッドアクティブノイズキャンセリングテクノロジーによるノイズキャンセリングで最大40dBまで騒音を低減。イヤホンを耳から取り外すことなく周囲の音が聞こえる「外音取り込み」機能にも対応している。イヤホンを耳から外したり、取り付けたりした際に音声の一時停止や再生が可能な「装着検出機能」には対応しない。
本体外側のEarFunのロゴ部分がタッチセンサーになっており、軽く叩いても、優しく触れるだけでも操作することが可能。本体内側には「L(左)」「R(右)」の表記と充電端子を備えている。
本体サイズは約66.6×25×28.5mmとコンパクトで軽量な仕様だが、音質は低音が強めで音量も大きめのパワフルな音声出力を実現している。
イヤホン本体には35mAh×2個と、充電ケースに420mAhのバッテリーを搭載する。充電時間の目安は、イヤホンがおよそ1時間、充電ケースがUSB Type-Cケーブルの場合で約2時間、ワイヤレス充電の場合で約3.5時間。
また、音楽の連続再生時間は、ノーマルモードのイヤホン単体で最大6時間、充電ケースと併用で最大30時間、ANCモードのイヤホン単体で最大5時間、充電ケースと併用で最大25時間、連続通話のイヤホン単体で最大4.5時間、充電ケースと併用で最大21時間となっている。
装着イメージ左側のイヤホンを2秒間触れ続けると女性の声色で「Noise Cancelling(ANC)」→「Ambient Sound(外音取り込み)」→「Normal(標準)」とアナウンスされ、ノイズキャンセリングモードの切り替えができる。前述の通り、ノイズキャンセリングは最大40dBまで騒音を低減し没入感が得られる。無音の状態でモードの切り替えをすると、その効果は一目瞭然なのでぜひ試してみてほしい。一方で、外音取り込みモードに切り替えると周囲の音がよく聞こえる。外音が比較的大きい場所として地下鉄に乗りながら状態をチェックしてみた。すると、ほぼMAXに近い音量で音楽を再生した状態でも、走行中のガーーーという音が十分に聞き取れた。
また、音声を再生しない無音状態で外音取り込みモードに切り替え、マクドナルド某店の店頭で注文したみたところ、スタッフ(店員)の声がハッキリと聞き取ることができた。イヤホンを装着していない状態と同等のレベルでしっかりと聞こえたのは驚きだ。
その他にも、低遅延モードも搭載しており、左側のイヤホンを素早く3回タップすると「Game Mode」→「Game Mode Off」のアナウンスと共に、切り替えができる。この低遅延モードをONにすると最小80msまで遅延を抑えることが可能で、低遅延をOFFにしたノーマルモードでは約200ms(0.2秒)の遅延が発生しているとのことだ。
タッチ操作で音量調整も可能EarFun Free Pro 2のイヤホンのタッチ操作は以下の通り。なお、曲戻りの操作はないので注意が必要。●音楽再生の操作・LもしくはRを2回タップ:音楽の再生と一時停止・R側を3回タップ(0.8秒以内):曲送り・R側を1回タップ:音量を1段階上げる・L側を1回タップ:音量を1段階下げる
●ハンズフリー通話の操作・LもしくはRを2回タップ:電話を受ける、切る・LもしくはRを2秒間長押し:着信拒否・LもしくはRを3回タップ(0.8秒以内):2つの通話を切り替える
●音声アシストの操作・R側を2秒間長押し:音声アシスト機能の起動、解除
●ノイズキャンセリングの操作・L側を2秒間長押し:アクティブノイズキャンセリング(ANC)→外音取り込みモード→ノーマルモードの切り替え
●ゲームモード(低遅延モード)の操作・L側を3回タップ(0.8秒以内):ON/OFFの切り替え
イヤホンのBluetoothのバージョンは5.2、対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSP、対応コーデックはAAC、SBCで、IPX5の防水性能にも対応している。
左がEarFun Free Proの個装箱、右がEarFun Free Pro 2の個装箱個装箱裏面。左がEarFun Free Pro、右がEarFun Free Pro 2個装箱を開けた状態。上がEarFun Free Pro 2、下がEarFun Free Proここからは前モデルのEarFun Free Proと簡単な比較をしていこう。こうして並べてみるとEarFun Free Proの個装箱が随分と大きく見えるが、決して大きなサイズではなくむしろEarFun Free Pro 2の個装箱がかなりコンパクトになっている。デザインは多少異なるものの、記載されている内容はほぼ同じだ。取扱説明書。左がEarFun Free Pro、右がEarFun Free Pro 2取扱説明書の文字サイズ比較。左がEarFun Free Pro、右がEarFun Free Pro 2個装箱が小さくなったことで取扱説明書もコンパクトになっているが、中の文字の大きさはほぼ同等。そのため、ページ数が全50ページから全58ページに増えている。充電ケースを閉じた状態の上面(画像=上)と前面(画像=下)で、左がEarFun Free Pro、右がEarFun Free Pro 2EarFun Free ProのLEDランプは緑に光る充電ケースを開けた状態。左がEarFun Free Pro、右がEarFun Free Pro 2充電ケース(上)とイヤホン(下)。左がEarFun Free Pro、右がEarFun Free Pro 2イヤホン外側(画像=上)とイヤホンの内側(画像=下)。左がEarFun Free Pro、右がEarFun Free Pro 2外見で大きく変わったのは充電ケースのサイズだ。横幅はほぼ同等だが、高さがかなり低く、厚みも若干薄くなった。さらに、EarFun Free Pro 2ではより丸みを帯びたデザインのため、コンパクな印象を強く受ける。上蓋は、指や爪を引っ掛ける切り込み部分が浅くなっているため、前モデルのEarFun Free Proよりは開けにくく、丸みや質感も影響してやや滑りやすい。とはいえ、サイズは小さくなり質感も良くなったため、充電ケース自体の持ちやすさは向上している。ちなみに、充電ケース正面のLEDランプは、前モデルEarFun Free Proでは緑だったが、今回のEarFun Free Pro 2では白に変更されている。
イヤホン自体も、外側のデザインはよりシンプルにかつ、丸みを帯びたデザインとなっているが、内側や全体的な形状は大きく変わっていない。音質についても同じことがいえる。前モデルEarFun Free Proと聴き比べてみたところ、低音が強めの音質を継承している印象を受けた。基本部分は同等で、ANCや外音取り込みモード、低遅延モードが強化された製品という認識で大きくは間違っていないだろう。
低音を強調した音質が好みの人はもちろん、前モデルのEarFun Free Proを使っていた人にも大きな違和感を抱くことなく買い替えられるという意味ではとてもオススメの製品だ。
そしてもちろん、これまで発売されているEarFunの完全ワイヤレスイヤホンの製品から継承している大きな魅力は価格だ。これだけ小型でパワフルなサウンドを再生し、ANCや外音取り込み、低遅延モードといったトレンド機能を搭載、さらにIPX5の防水性能や最大30時間の長時間再生が可能で、キャンペーン価格5,599円、通常価格でも7,999円で購入できるのは、コストパフォーマンスに優れた製品と言わざるを得ない。
筆者は、特に前モデルEarFun Free Proのファンでもあったので、これまでの特長を残しながらブラッシュアップされた後継機種が登場したというだけでも喜ばしい限りだ。
撮影協力:有里彩さん記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)■関連リンク・エスマックス(S-MAX)・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter・S-MAX - Facebookページ・EarFun 関連記事一覧 - S-MAX・EarFun 公式サイト | | より良い音 より良い生活