筆者が数年間酷使しているノイキャンイヤホン「Bose QuietComfort 20」。やや古いモデルだが、まだ現行モデルとして販売を継続している
コロナ前、筆者は飛行機移動が多く、2019年には1年間で68回も搭乗。合計298時間を機内で過ごしていたようです。しかし、もともと飛行機はあまり得意なほうではなく、到着後はぐったり疲れて仕事どころではない状態でした。
そんな筆者の飛行機ライフを一変させたのがQuietComfort 20との出会いです。価格は29,700円と安くはないものの、機内の騒音が体感で7割ほど小さくなり、疲労を軽減できることに気付きました。
最近ではワイヤレスの製品が増え、筆者もAirPods Proを普段使いしています。しかし、欧州行きの12時間を超えるフライトではバッテリーがもたず、ケースに戻して充電を繰り返す必要があります。
また、機内でのBluetooth機器の使用ルールも航空会社によってまちまちです。古い機材では使えなかったり、離着陸時はオフにする必要があったりと、さまざまな条件に左右されます。これらを合わせて考えると、有線のほうが気楽なのです。
国際線のビジネスクラスでは、座席にノイキャン対応のヘッドフォンが用意されている場合もあります。これは嬉しいサービスですが、頭に装着すると仰向けでしか寝られません。その点、インイヤータイプなら横向きにもなれることが気に入っています。
外部バッテリーで乗り継ぎもOK
ノイキャン対応イヤホンのライバルとして、「1,000円ぐらいの高級耳栓」も選択肢の1つになります。しかしイヤホンなら、当たり前ですがスマホやタブレットにつないで音を楽しめます。動画やオーディオブックで移動中の時間を有効活用している、と言いたいところですが、実際にはノイキャンが快適でよく寝ています。
最近は、第6世代「iPad mini」のように3.5mmのイヤホンジャックを搭載しないデバイスが増え、有線イヤホンが徐々に不便になっているのは気がかりです。とはいえ、ノイキャンの機能は独立して動いており、変換の影響を受けることはありません。デバイスにつながず、ただ静かになりたいときにも単体で使えます。
気になるのはバッテリーの「寿命」です。QuietComfort 20は、スペック上は最大16時間駆動ですが、数年間の酷使によって満充電しても10時間ほどでバッテリーが切れるようになりました。そこで組み合わせてみたのが、カード型のモバイルバッテリーです。これで充電しながら使うことで、丸一日の使用にも耐えられるようになりました。
Bose製品は有償の交換サービスも提供しており、修理の保証期間が切れたあとでも定価の半額で新品と交換してもらえるそうです。これから再び移動の機会が増える状況になったら、試してみようかと考えています。