高橋忍のにゃんともWindows
骨伝導ヘッドフォンで最も有名なメーカーAftershokzがハイエンドの骨伝導ヘッドセットをOPENCOMMをリリースしました。今回はそれをまるっとご紹介します。
私も買ってからほぼ毎日のオンライン会議で使っているだけでなく、ほぼ一日中つけっぱなしです。近所のコンビニに行くときもつけっぱなしでスマフォで音楽聞いていたり、車で妻を迎えに行くときもつけっぱなし。
使っていると不便なところもありましたが、取説にも書いてない機能なども見つけかなり便利に使えるようになりました。(なお、製品版ではこれらの機能は取説に書いてあるかもしれません)
そもそも、耳の近くの骨に音を振動として伝えて聞こえるようにする骨伝導。耳をふさがないという機構により、様々なメリットが生まれます。
ただもちろん、デメリットも。
人によっては合う合わない、音質に満足できない等があるので、買う前に家電量販店でかならず試聴してから買うべきです。
また、Amazonにはたくさんの格安の骨伝導ヘッドフォンが有りますが、中には骨伝導ではないものもあったりその質は色々。
私もたくさん試しましたが個人的には全て使用に耐えられず。ちゃんとしたものがほしいならお金を出してAftershokzの中レベルから上位のモデルを買うべきと思いました。
コロナ禍でオンラインミーティングが激増する中リリースされたのが、マイクが付いた骨伝導ヘッドセットOPENCOMM。はじめはクラウドファンディングで公開されていましたがようやく一般販売となりました。
なんと言ってもその特徴はDSPノイズキャンセリングブームマイク。声をクリアに相手に届けます。マイク&ヘッドセットでワイヤレス、さらに周囲の声が聞こえるので在宅勤務には最適なのは言うまでもなし。マイクは上に跳ね上げていれば普通にヘッドフォンとして使えます。
本体にはしっかりとバッテリーが内蔵され、連続でも最大16時間使えます。つまり朝から晩までオンライン会議があっても使い続けることができるのです。実際に会議中にワイヤレスヘッドフォンのバッテリーが切れると本当に面倒なのでこれは嬉しい。更に急速充電で5分充電して2時間利用可能。ランチ後に少しだけ充電すれば、丸一日余裕です。
IP55等級の防滴性能とか。まぁ軽い雨とかでも安心な程度ですね。充電はマグネットポート。簡単で強力なマグネットで極性も付いているので絶対に差し間違いもなし。ただ専用ケーブルはなくせないですね。USB充電なので充電器は結構自由に選べます。なにげに大事なのはタッチ式ではなくクリック式のボタンであること。タッチ式は思うように操作ができないのでこれは大事。
ボタンは3つあります。①[音量+]、②[音量の-]、③[マルチファンクション]ボタンです。
[音量+]ボタンは基本的に電源ボタンを兼用しています。
電源OFF時
電源ON時
音楽再生時
[マルチファンクション]ボタンはシングルクリック、ダブルクリック、トリプルクリック、そして長押しがあります。
音楽再生時
着信時
通常時
OPENCOMMを使う場合、ステレオヘッドフォンのモードと、モノラルヘッドセット(マイク+モノラルイヤフォン)のモードがあり、これに従ってWindowsのサウンド設定で切り替えます。
イヤフォンとマイクは個別に設定ができますが、この時の設定には上記のようなルールがあります。つまりマイクを使う場合はモノラルイヤホンでしか使えず、ステレオヘッドフォンとして使う場合はOPENCOMMのマイクは使えない、ということです。
この場合は、設定のサウンド設定で[出力]を[OPENCOMM by AfterShokz Stereo]にして、[入力](=マイク)は別の外部マイクを設定します。
OPENCOMMのマイクも使う場合は、サウンド設定で[出力]を[OPENCOMM by AfterShockz Hands-Free AG Audio]を選びます。[入力]も同じものを選びます。
デバイスを変更したら、マスタ音量のスライダーを変更してみましょう。すぐに音が出ないかもしれませんが、数秒でヘッドセットから音量を変更したときの音が聞こえるはずです。
「Zoom」や「Microsoft Teams」で使う場合は、同じ設定でOKです。ステレオからヘッドセットに切り替えるとうまく切り替わらない場合があるので、会議が始まる前に余裕をもって設定を変更し、サウンドテストをしましょう。
もしうまく音が出ない場合は、一度「Zoom」や「Teams」を終了して、Windows側の設定を変えてから再度「Zoom」や「Teams」を起動して再生デバイスの設定をします。
プロファイルの切り替えは時にうまく行かないこともあります。そんなときに、プロファイルをスイッチで切り替えるUSBオーディオアダプターを使うのも有効な手です。
BluetoothヘッドセットをUSBオーディオに変換してくれるUSBオーディオアダプターはいくつもありますが、この2つは、アダプターのスイッチを押すことでステレオヘッドフォンとヘッドセットを切り替えてくれるので、確実&簡単に使い分けること出来ます。
このアダプターをPlayStation 4に差すとPlayStationでもヘッドフォン/ヘッドセットとして使うことが出来るんです。
OPENCOMMは複数のデバイスとペアリングすることができます。少なくとも5台は確認しています。ただしマルチペアリングした際に問題が有りました。
OPENCOMMを起動すると前回接続したデバイスに自動的に繋がりに行きます。これは便利。デバイスがあればそのまま接続します。問題はデバイスの切り替えです。例えばOPENCOMMをPCと繋いでオンライン会議で使った後、音楽を聞くためにスマフォにつなげたい。
しかし、OPENCOMMにはデバイスとの接続を切り替える方法がありません。本体の電源を落としてまた電源を入れても、その瞬間前に使っていたデバイスと自動的に繋がりに行きます!
なので、接続を変えるには前に使っていたデバイスとの接続を切って(PCやスマフォからOPENCOMMとの接続を切って)新しいデバイス(スマフォ)と接続しないといけません。正直 無茶苦茶面倒で使うのやめようかと思いました。
しかし、実はOPENCOMMには2台のデバイスと同時に接続できるマルチポイント機能があるんです。しかし標準ではその機能はONになっていません。
OPENCOMMをマルチペアリングモードにするには、以下の手順でマルチポイントモードになるように設定します。こうすることで1台目のデバイスに自動接続したままで2台目のデバイスにつなぐことができます。
ただし、マルチポイントは2台までなので、PC、スマフォに続けて更に今度はタブレットでも使う場合は、やはりPCかスマフォを一旦接続解除しないといけません。少なくとも両方つながってたらですけどね。
これはめったに使うことはないと思いますが、なんかOPENCOMMがおかしくなった、ペアリングを全部最初からやり直したい。そんな場合はリセットです。
リセット後は、PCやデバイスにOPENCOMMとのペアリング情報が残っていても使えません。なのでデバイス側のペアリング設定も一旦削除して、もう一度再度ペアリング設定を作りましょう。
ヘッドセットをして仕事をしていると、猫の鳴き声にも気が付かないことがほとんどです。
ご飯が欲しい、遊んでほしい、なんか取ったどーーーー! にゃんこの主張にも反応してあげるのは、人としての大事な仕事だと思います。そのためにも骨伝導はおすすめです!
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