昨年からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、私たちの暮らしも大きな変化を遂げた。
日常では3密を避ける、マスク着用、手指消毒など〝新しい生活様式〟の徹底に加え、ビジネスパーソンにとっては在宅勤務(テレワーク)の推進による影響が大きかったのではないだろうか。
感染防止対策として政府も出勤者数の7割削減を求めており、かつては会社に集まって行うことが当たり前だった会議やミーティング、さらには商談も今ではオンラインでの実施が常態化している。
それに伴い、新たな問題も表面化してきた。オンライン会議では安定した通信環境に加え、資料や画像の投影など円滑な進行スキルなどがそれにあたるが、それ以前の基本的な課題としてリスニングが挙げられるだろう。
相手の発言を正確に聞き取れなければ会議に支障が出るうえ、重大な誤認、誤解にもつながりかねないからだ。
そこでPCの内蔵スピーカーではなく、イヤホンを利用する人も多いのだが、確かに聴きとりやすさは向上しても、在宅勤務やオンライン会議ならではの問題が生じてくる。
例えば、・会議中は子どもやペットの気配がわかりにくい・宅配便など来訪者の〝ピンポン〟に気づきにくい・長時間使用による耳への疲労感や圧迫感で会議に集中できないなどが挙げられる。
そこで@DIMEでは相手の発言をクリアに聴き取れて、しかも在宅勤務特有の問題にも対処してくれる骨伝導タイプのイヤホンに注目。今回は、その機能とコスパの高さで話題のGEO『骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH200B300』を取り上げてみたい。
GRFD-BCH200B300 BK(ブラック)
再生周波数帯域/20Hz~20kHzBluetooth/Ver.5.0対応プロファイル/HFP、AVRCP、A2DP対応コーデック/SBC、AACドライバーサイズ/15.3mm本体質量/約33g連続音楽再生時間/約7時間(※1)連続待機時間/約200時間(※2)充電時間/約2.5時間防水規格/IPX4(防水)(※3)カラー/ブラック、レッド、ネイビー
GRFD-BCH200B300 RE(レッド)
GRFD-BCH200B300 NB(ネイビー)
※1 使用時間は50%音量の条件にて算出。接続するBluetooth機器との距離との距離が長い場合等、消費電力が増加するために通話/再生時間が短くなる場合があります。※2 Bluetooth接続した状態で音楽再生や通話せずに、ヘッドホンを放置した場合の時間持続。※3 完全防水ではありませんので、水中では使用しないでください。充電ケーブル類は防水仕様ではありません。
製品紹介の前に、骨伝導を利用したイヤホンについて予習しておこう。
現在、店頭で販売されているヘッドホン、イヤホンのほとんどがダイナミック、またはバランスドアーマチュア、コンデンサー型のいずれかの方式となっている。
それぞれ音を出す仕組みこそ異なれど、音の振動を耳穴に届け、その振動が鼓膜を震わせて耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)という器官に到達。この蝸牛から音の情報が脳に届けられるというのが「聴こえ」の大まかな仕組みだ。
骨伝導のイメージ
これに対して骨伝導とは、こめかみ付近の骨から頭蓋骨を振動させることで、音を蝸牛→脳へと伝える方式。要は耳や鼓膜を介さない「聴こえ」というわけだ。
GEO『骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH200B300』を装着した様子。イヤフックタイプでズレにくい。
ここで簡単な実験をしてみよう。両耳を塞いで声を出すと、耳からは音が聞こえないはずなのに、自分の声が聴こえるはず。
その理由は前述したように、自分の声が頭蓋骨を震わせ、その振動が蝸牛を経て脳に届けられたため。このような骨の振動によって音を聴く方法が骨伝導だ。
では、なぜ骨伝導イヤホンがオンライン会議に適しているのか。
骨伝導は骨を通じて直接聴覚器官に振動を送るため、イヤホンのドライバー部が耳を塞ぐことがなく、周囲の生活音や環境音を確認しやすい。それゆえ前述した問題に対処できるほか、屋外のジョギング、ウォーキング時でも安心して使用できる。
また大型のハウジングは耳への圧力を感じやすかったり、カナル型では皮膚との接触面にストレスを受ける場合もあるが、そもそも耳に触れない骨伝導イヤホンであれば、そのリスクも回避できるはず。長時間使用でも疲れにくいとも言えるだろう。
以上のような観点から、改めてGEO『骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH200B300』をチェックしてみよう。
まず繰り返しになるが、耳を塞がない骨伝導方式のため周囲の音や会話が確認しやすく、イヤホン使用時における問題に対処しやすいことが挙げられる。
さらに骨を通じて直接、聴覚器官に振動を伝えるため、周囲の騒音の影響を受けにくいという、骨伝導ならではの特徴も覚えておきたい。
耳を塞がないため、周りからの呼びかけなどにも答えやすい
本体はIPX4(防水)のため、汗にも強い仕様。ズレにくい耳掛けタイプであることと併せて、ランニングやジムワークなど、運動中の使用にも適していると言えるだろう。
本体は汗に強いIPX4(防水)仕様
GRFD-BCH200B300の特徴は、何も骨伝導だけではない。
イヤホンの基本性能として最大連続約7時間再生&連続待機時間約200時間を実現。さらにBluetoothはVer.5.0、ドライバーは15mmタイプを搭載していながら、質量はわずか33gという超軽量ボディという点にも注目したい。
以上のような機能を備えながら2980円(税抜/税込価格 3278円)という価格を実現。現在、ネット通販では、同機能製品の多くが1万円前後の価格となっているのを見れば、GRFD-BCH200B300の優位性は明らかだ。
しかも、GEOオンラインストアであれば2,000円以上購入で送料無料!今回紹介したGRFD-BCH200B300も対象となり、さらにお得となる。
これまで検証してきたように、一般的なイヤホンとは異なる特徴を持つ骨伝導イヤホン。製品としては2006年頃から市場に登場したと言われているが、コロナ禍の現在、その存在感を増してきている。
その背景としては冒頭でも触れたようにリモート会議の浸透、さらに〝在宅太り〟解消のための筋トレやジョギングの日常化などが考えられる。
これらの条件に適合して、快適な使用環境を提供してくれるのがGEO『骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH200B300』ではないだろうか。
かつて骨伝導イヤホンが登場してきた時、音質に関して辛口の評価が多かった記憶がある。これは骨伝導という構造上、仕方のないことでもあった。しかし、GRFD-BCH200B300を使ってみると、音像はブレることなく中央に定位しており、クリアな中域を核としたバランスの良いサウンドを体感できた。
この中域の再生力があれば、リモート会議の聞き取りはもちろん、運動時の音楽再生にも問題はないはず。
一方、音楽ファンとして「バイオリンの倍音成分に癒されたい」、「ベースを中心としたリズムセクションのグルーヴに身を委ねたい」という場合は、自宅でハイレゾ対応のイヤホンを用意する。
そんな〝イヤホン二刀流〟がこの時代にふさわしい。
GRFD-BCH200B300は機能と価格の両面から、それを可能にしてくれる骨伝導イヤホンだ。
関連情報https://geo-online.co.jp/campaign/special/other/geoselection/earphones/bch200b300.html
撮影/福永仲秋、スタイリング/竹村真由美