アップルの廉価モデルiPhone SEシリーズは、2022年発売の第3世代モデルではiPhone XR(6.1インチ画面)ベースとなるとの噂が報じられたばかりです。現行の第2世代はiPhone 8(4.7インチ画面)ベースであり、そこから大幅なモデルチェンジになるとの期待も高まっていました。
しかし新たに、iPhone SE(2022)は4.7インチの液晶画面を搭載し、引き続きiPhone 8のフォームファクターをベースとするままの可能性を伝えるアナリスト予測が伝えられています。
ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏はTwitterで、「2022年に発表される次の液晶iPhoneはSE Plusと呼ばれ、8と同じ4.7インチの液晶を搭載、5Gにも対応すると聞いている」と述べました。
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Young氏はアップルの未発表製品に関するリーク情報に実績があり、iPad mini(第6世代)の画面サイズが8.3インチになることや、新型MacBook ProがミニLED画面を搭載して最大120HzのProMotion(可変リフレッシュレート)を採用することを的中させています。
第3世代iPhone SEについては、ほとんどの噂話は「現行の第2世代モデルのデザインを引き継ぎ、iPhone 8ベースになる」との見解で一致しています。たとえば有名アナリストMing-Chi Kuo氏も一度は5.5ないし6.1インチ画面になると予想しながらも、結局は前モデルと同じデザインになると軌道修正しており、ほかNikkei AsiaやMacお宝鑑定団Blogといった有力筋もiPhone 8ベースだと予想しています、
iPhone 8ベースとiPhone XRベースの違いは画面サイズのほか、「Touch IDが本体前面にあるホームボタン内蔵のままか、それとも側面電源ボタン内に移されるのか」ということ。中国のテックサイトMyDriversは自らが少数派であると認めつつもXRベース説を推していましたが、またしてもiPhone 8ベース説に1票が追加されたかっこうです。
とはいえ、Young氏が主張する「SE Plus」という名称は疑わしいと思われます。これまでアップルはiPhone 7に対するiPhone 7 Plusのように大画面のモデルに「Plus」のブランド名を使っており、もしも画面サイズが4.7インチのまま使えばユーザーの誤解を招きかねません。
しかしYoung氏はディスプレイ業界のサプライチェーン調査会社DSCC創業者にしてCEOでもあり、製品名そのものがフェイクであるとは考えにくいとしています。そこで米9to5Macは、Young氏が誤読している一方で名称は正確かもしれず、「iPhone SE Plus」は2023年または2024年に発売されると噂の6.1インチモデルに付けられる可能性があるとの見解を述べています。
第3世代となるiPhone SE(2022)の予想仕様をまとめると、iPhone 8と同じく4.7インチの液晶画面でTouch ID内蔵ホームボタンもそのまま、ただしiPhone 13シリーズと同じA15 Bionicを積んで5G対応といったところです。
先鋭的なガジェット好き諸氏には面白みに欠ける話かもしれないものの、高速なA15チップを搭載した上で解像度が低い4.7インチ画面であれば、かなりの処理速度が期待できます。なにより、いまだに伸び悩んでいるとの声もある5G対応スマートフォンの普及を、お手ごろ価格かつ「iPhone」ブランドで大幅に加速させる、ということもあり得るかもしれません。
Source:Ross Young(Twitter)
via:9to5Mac