2018年12月15日~16日まで千葉・幕張メッセにて、『グランブルーファンタジー(以下、グラブル)』の大型リアルイベント“グラブルフェス2018”が開催されている。
本稿では、その初日となる15日に設けられた“グラブルQ&A”ステージの模様をお届け。
本ステージには、『グラブル』のプロデューサーを務める木村唯人氏、ディレクターの福原哲也氏、コンポーザーの成田勤氏、そして声優の加藤英美里(シェロカルテ役)と白石稔さん(ローアイン役)が登壇。
2018年6月~7月にかけて開催された“グラブルサマーフェス”にて募集したユーザーからの質問や要望に対し、さまざまな意見を交えつつ回答がなされるステージが執り行われた。
最初の質問は、今年2月に“CyStore”で開催されたバレンタインキャンペーンについての質問。
こちらは専用ページから『グラブル』のキャラクター宛にチョコを送ると、その返礼としてプレゼントが届くという企画だ。
この質問に対し、木村氏は「来年も同様の企画を開催予定です。ただ、お返しの内容は今年とは違うものにしようと思っています」と回答。果たしてどのような返礼が行われるのか、いまから楽しみだ!
ちなみに、2018年度は最終的には8万個ものチョコが集まったという。この数字には会場からもどよめきに似た驚きの声があがっていた。
2月末に開催されたイベント“失楽園どうして空は蒼いのかPart.II”にて、大反響を呼んだキャラクター・ベリアルに関して寄せられた質問。
シナリオのプロットなどを手掛けている福原氏は、「物語の序破急や、登場キャラ数などを詰めていく段階で、サンダルフォンの悪党ぶりをさらに越えてくるボスが必要だった」とベリアル誕生の経緯を解説。
加えて福原氏は「4周年にかかるタイミングで“色物キャラ”ベリアルを登場させるのは賭けだと感じていた」と、当時の心情も語ってくれた。
こちらの質問には福原氏が回答。その弁によると、追加ペースは毎年2~3曲程度で、年によって追加ペースにそれほどの差は生まれていないとのこと。
この回答に合わせて、『グラブル』でBGMを手掛ける成田氏も「歌ありのBGMはインストBGMと比べて、人間の生のエネルギーが入り、パワーがあるものに仕上がるので、強敵戦などのBGMにはうってつけだと思います」とコメントし、歌詞付きBGMの重要性を説いてくれた。
また会話の中で出てきた質問「曲作りで苦労している点は?」に対して成田氏は、自分のこだわりが入ることよって尺が長くなってしまうことだと語る。長いものでは10分以上に到達する曲もあるということで、ベースラインを録音した時点でぐったりしてしまうのだそうだ。
気になるリミテッドキャラの最終上限解放について、木村氏は「ゆくゆくは実装する予定ですが、いまはまだ早いかなと思っています」と回答。
続けて「従来のキャラクターの最終上限解放の条件と同一のものにするか、変更するかどうかも検討中です」と、具体的に最終上限解放について考えていることを明かしてくれた。
なお、検討の中では福原氏から「属性を自由に変更できるようにするのはどうか」という案も寄せられたが、それはボツになったという制作秘話も飛び出した。
突然の名指しの質問に戸惑いながらも木村氏は回答。
「意外なことに僕は決めていないんです(笑)」
実際、歌ってもらうキャラクターの選出を担当しているのは福原氏であり、その選考基準は“年間のスケジュールや前後のストーリなどを加味して、『グラブル』全体にとってベストだろうと思えるキャラクター”だという。
福原氏個人としてはアオイドスのキャラクターソングを作ってみたいとのことだが、すべてはタイミング次第ということだ。
ということは、どんなキャラクターでもタイミングが合えば、歌を歌うことになるかもしれない!?
“グラブルフェス”での展示が恒例となっている“リアル武器”についての質問には、木村氏がリアル武器のメイン映像を用意することで、これを回答とした。なお、このとき使われたメイキング映像は。これが初公開になるという。
公開された動画では、細部にまで強いこだわりを持って作成している様子や、かなりの予算をかけているであろうことが伝わるシーンも込められており、会場からは感嘆の声が上がっていた。
非常に高い完成度を誇る公式コスプレイヤーについては、福原氏がコメント。オフィシャルキャスト担当スタッフを置いていることや、300~500人ほどのオーディションから選出していることなどを明かし、そのクオリティを裏打ちするに足るストーリーが語られた。
この質問について、まず初めに2017年と2018年の最終上限解放キャラクターの一覧が公開された。
▲前年に比べ、2018年はSSRキャラクターの最終上限解放が多い傾向になっている。
このデータを見て福原氏は「フェイトエピソードの収録などもあるので、追加ペースは毎月1体が限界となっています。その中で、属性やレアリティの配分ルールを定型化しようとすると逆にうまくいかないことも多いので、今年はあえて崩した形をとっています」と内情も語ってくれた。
▲2016年、2017年などにも開催されている『グラブル』のオーケストラコンサートの復活を熱望する声。
この質問にはコンポーザーの成田氏がすかさず反応。木村氏に対して「曲も増えましたし、ぜひやりたいと思っているのですが……どうでしょう?」と話題を振った。
木村氏はこれを受けて「再来年がサイゲームス創立10周年になるので、そういった機会でやるのがいいかもしれませんね」と回答。ややトーンを落とした物言いであったが、どうやらこれにはわけがあるようだ。
というのも、オーケストラコンサートの開催には毎回莫大な労力がかかるのだそう。しかし、単純に労力を理由にやる/やらないを決定するつもりはないようで、「ユーザーの皆様からのご要望がカギになります」と、会社を説得する材料として、ユーザーの声が重要になってくるであろうコメントを残してくれた。
今回のステージ最後に挙げられたのは、使用することでアイテムのドロップ率を上昇させる効果を持つアビリティ“トレジャーハント”、通称トレハンに関する質問。
ユーザー間で日々議論を呼んでいるこちらの話題に関して、今回のQ&Aステージでは、非常に貴重な内部情報が公開された。
▲トレハンによるドロップ率アップ効果は、Lv0→1になったときとLv9→10に上がったときに、もっとも大きな上がり幅を見せるそうだ。
▲とくに、マグナ戦やゼノ戦などではトレハンの恩恵が大きいという。
▲武器・召喚石の効果は、乗算だったり加算だったり、個別に上限が設定されていたりと、計算式はかなり複雑になっているらしく、単純に計算出来るものではないようだ。。
また、木村氏は現状のトレハンの仕様についてもコメント。「以前ほどトレハンの効果が感じられなくなってきているので、もう少しメリハリがつくように改善していきたい」と語り、トレハンのバランス調整も視野に入れられていることが明かされた。
果たして今後、トレハンの仕様はどう生まれ変わっていくのだろうか。ぜひ注目していきたい。
対応機種 | iOS/Android/ブラウザ |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | RPG |
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メーカー | サイゲームス |
公式サイト | http://granbluefantasy.jp/index.php |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) Cygames, Inc. |