臨場感あふれる動画撮影が気軽に行えることで人気のアクションカメラ。インスタグラマーやYouTuberなどはもとより、ファミリーユースとしてのニーズもあり、裾野はかなり広がっていると言えるだろう。【写真】GoPro「HERO10 Black」で撮影したものそんななか、アクションカメラ市場を牽引し、確固たる地位を築いてきたGoProの「HERO」シリーズだ。2010年にハイビジョン対応の高画質・高性能ウェアラブルカメラとしてローンチして以来、世界トップシェアを誇るブランドへと成長を遂げた。こと日本市場においても、GoProを愛用するユーザーが「#GoPro女子」や「#GoProのある生活」といったハッシュタグが生まれるほどのムーブメントが巻き起こっている。そんなGoPro人気が活況となるなか、9月17日より新たに「HERO10 Black(以下 HERO10)」が発売された。発売に合わせて開催されたGoPro『2021 Fall Launch Online Media Briefing』では、GoPro Media Relationsの山下泰広氏が登壇。HERO10の魅力について語るブリーフィングとなった。・最新のGP2プロセッサーを搭載した「HERO10」「GoProがここまで進化したなんて信じられないくらい、飛躍的に画質、速さ、使いやすさが向上した。高性能GP2プロセッサーを搭載した第10世代の『HERO10』の世界をぜひ体感してほしい」GoProの創業者兼CEOのニック・ウッドマン氏はこのようにコメントを寄せる。HERO10が掲げるキャッチフレーズは「SPEED WITH EASE」だ。速さと使いやすさを兼ね備えた最新のフラッグシップモデルは、ビデオフレームレートの倍増、ビデオスタビライゼーションの強化、鮮明な画質の実現といったハイスペックな機能が充実している。これらを可能にしているのが最新のGP2プロセッサーだ。HERO6~9シリーズにはGP1が搭載されていたが、今回発売されたHERO10日からは次期プロセッサーのGP2へとアップグレードされた。・画質とフレームレートが進化し、パフォーマンスが飛躍的に向上GP2プロセッサーが搭載されたことで、どのような商品スペックの向上が見られたのだろうか。まずは5.3K 60fps、4K 120fps、2.7K 240fpsの撮影が可能になったことだ。GP2がもたらすビデオフレームレートの倍増や高画質の実現が、パフォーマンスを大幅に飛躍させるのに寄与している。次いで、写真の解像度は23MPへと進化し、GoPro史上最もシャープな画像を撮影することができるようになった。そして日の出や夕日、暗い場所などの低光量環境での撮影に際しても、ノイズが出づらくなったことで、細部までリアルに美しいコントラストの撮影を可能にしているという。・あらゆるライフスタイルで重宝するハイスペックな機能が充実ユニークなのが、動画から写真を切り出せる機能の「フレームグラブ」だ。これはHERO9にも搭載されていたが、HERO10ではより高解像度な19.6MP(5K 4:3ビデオから)、15.8MP(5.3K 16:9ビデオから)の写真を取り込めるようになったことで、ベストショットを意識せずとも、ハイクオリティな写真を手元に残せる。加えて、手ブレ補正の機能を有するHyperSmooth 4.0は、どんなシーンにおいても安定した映像配信を担保できる。旅先やアクティビティシーン、オンラインレッスン、講義、ビジネスのビデオミーティングなどあらゆるシチュエーションでも重宝することだろう。・スマートフォンへの有線転送が可能にさらに、HERO10はクラウドへ容易に接続可能となっている。自宅のWi-Fiをあらかじめ登録し、そのWi-Fi環境下でカメラをチャージするだけで、コンテンツを自動でクラウドにアップロードできるという。また、GoProの「Quik」アプリ上でペアリングし、写真や動画をスマートフォンへワイヤレス転送する機能は以前からあったが、今回のHERO10ではスマートフォンへの有線転送が可能となった。これにより、非常にスピーディなコンテンツの転送ができるようになったのである。Wi-Fi環境の影響で転送に時間がかかったり、予期せぬアップロードエラーに悩まされることもなくなり、ストレスフリーにつながることが期待される機能だ。こうしたGoProの提供するサービスを最大限に享受するには、GoProサブスクリプションを利用することで、GoProの全てを体験できるという。容量無制限のクラウドバックアップや自動アップロードのほか、Quikアプリの無制限利用、商品の割引価格での商品購入、カメラの交換補償などを付帯している。HERO10の価格は、1年間のGoProサブスクリプション付きで54,000円。GoProサブスクリプションなしの場合は64,000円となっている(いずれもGoPro.comでの販売価格)。まさに次世代のアクションカメラの名にふさわしいHERO10は、多様化する利用シーンにも応えられる商品に仕上がっているのではないだろうか。
古田島大介