6万円スマホ「Galaxy A52 5G」実機レビュー、大部分の人がこれで十分と感じるはず

OPPOやXiaomi、motorolaなどが4万円~5万円クラスのハイミドル端末で攻勢を強めるなか、サムスンの約6万円のミドルスマホ「Galaxy A52 5G」もドコモから発売されています。

控えめに言って、スマートフォンでSNSや動画視聴、たまにゲームをして写真を撮るといった、ごく普通の使い方であれば、大部分の人がこれで十分と感じるであろう端末です。

ほどよいサイズのGalaxy A52 5G

ディスプレイは6.5インチのSuper AMOLEDで、解像度は2400x1080のFull HD+。Galaxy S21やS21+と同じ、というよりこれまでのAシリーズと同様のフラットディスプレイを採用しています。フロントカメラはセンターにパンチホールのInfinity-Oとなっています。

ハイエンド機と比べると、ベゼルはやや太目な印象はありますが、単体で見ればほとんど気にはなりません。

6.5インチということもあり、手に持ったサイズ感は個人的な好みからするとやや大きめ。スペック上も約160 x 75 x 8.4mmで、Galaxy S21 Ultra 5G(約165 x 76 x 8.9mm)に近い印象です。ただ、重さは188gとGalaxy S21 Ultra 5G(228g)よりも軽く、ずっしり感はありません。

右側面に電源とボリュームを搭載するのは、これまでのGalaxyと共通です。最近のミドルクラスにはGoogleアシスタントボタンが搭載されるケースが増えていますが、Galaxy A52 5Gにはありません。


 6万円スマホ「Galaxy A52 5G」実機レビュー、大部分の人がこれで十分と感じるはず

スピーカーは上(ディスプレイ上面)と底面のステレオスピーカー。底面には3.5mmジャックも備えます。ちなみに、SIMスロットは上面です。

背面カメラは4眼。カメラの出っ張りは、一世代前のS20シリーズに近い雰囲気です。FeliCaも搭載しており、アンテナはカメラ横に配置。この位置にあるスマートフォンが増えてきましたが、カメラスタンドを利用しても塞がれないので、歓迎したいところです。

背面カメラにはSnapchatレンズも統合

カメラは、6400万画素(広角)、1200万画素(超広角)、500万画素(マクロ)、500万画素(深度測位)という構成です。最近、ミドルクラスでマクロカメラの搭載が増えている気がしますが、カメラ数水増しのために、とりあえず載せている印象もあります……。

もちろん、被写体やシチュエーションによっては有効なこともあるのでしょうが、ひと手間かかってもいいなら、6400万画素のメインカメラで撮影後に切り出したほうが解像感などは高い気がします。

カメラの機能(構成)としては、ハイエンドモデルとほぼ同等。シングルテイクなども利用できます。ただ、S21シリーズで追加された、動画を前後カメラで同時撮影するディレクターズビューは非搭載。代わりではありませんが、Snapchatレンズを利用できる「ファン」機能が搭載されています。

ディスプレイは120Hz駆動に対応

ミドルクラスで、ゲーミングを打ち出した端末ではありませんが、ディスプレイは120Hz駆動に対応します。ライバルになりそうなOPPO Reno5 Aは90Hz駆動(一部のゲームや動画では60Hz駆動)ということを考えると、ゲームをする上では、Galaxy A52 5Gの大きなアドバンテージとなりそうです。

さすがにどんなゲームもヌルヌル動くというわけにはいきませんが、たまにカクツクことはあるものの、画質やフレームレートを落とせば原神もそれなりにプレイ可能です。

手堅いミドルクラス

Snapdragon 750GにRAM6GB。おサイフケータイにIP65/68の防水防塵も備えています。価格こそ5万9400円と、ライバル機よりも1万円以上高くなりますが、Samsungというブランドやドコモから購入できる安心感などを考慮するなら、十分に魅力的な端末です。

参考までにベンチマークを取ってみましたが、AnTuTuは「38万9782」、3DMarkのWild Lifeは「1108」でした。

もちろん、10万円を超えるようなハイエンドモデルには、ハイエンドなりの魅力もあるのですが、普段はSNSやメール、YouTubeで動画を観るくらいで、ゲームは息抜きに多少やるくらいという人ならば、Galaxy A52 5Gに不満を覚えることはないのではないかと思えます。

訂正(2021/6/22): 初掲載時、リフレッシュレートの箇所について、OPPO Reno5 Aがゲームや動画では90Hzに非対応と記載していましたが、参考にしたリリース資料に誤りがあり、正しくは「一部の動画、アプリは60Hzのリフレッシュレートで出力される」となります。このため、表現を一部修正しました。