「なばなの里」で撮影された“夢のようなお花畑”【写真提供:はぎ(@hagi880)さん】
立春が過ぎ、新緑が萌えて花々が咲き誇る季節が待ち遠しくなってきました。ツイッター上では、そんな理想の風景に誘ってくれる1枚の写真が大反響を呼んでいます。印象派の絵画のような幻想的な一枚は、どこでどうやって撮影されたのでしょうか。投稿者のはぎ(@hagi880)さんに話を伺いました。【写真】何気ない日常もシャッター1つで生まれ変わる!はぎさん撮影の美しい風景写真◇◇◇
「迫力を感じた」風景構図を慎重に調整して見事な一枚に
「夢のようなお花畑が三重にありました」感激の一言とともに、はぎさんがツイッター上で公開した1枚の写真。撮影場所は、日本最大級の花のテーマパーク「なばなの里」(三重県桑名市)にある「ベゴニアガーデン」です。ベゴニアとは、多彩な花びらと多くの品種でガーデニング愛好者から人気の花。このガーデンには、数百種・1万2000株の絢爛たるベゴニアが、約9000平方メートルの大温室で通年展示されています。快晴に恵まれたある日、ベゴニアガーデンでこの風景を目の当たりにしたはぎさんは、カメラを向けずにはいられませんでした。特に、温室へ差し込む光によって「お花がより美しく見えた」と撮影時を振り返ります。心を揺さぶられた光景を写真にどう残すか――。上から吊るされたベコニアと水面のベコニアの両方に「迫力を感じた」というはぎさんは、構図にこだわりました。水面にどれだけ近づくか、またレンズの角度をどうするか、主にこの2点を慎重に調整したそうです。そうして撮影された今回の写真がツイッター上で公開されると、26.3万件もの“いいね”を集める大きな反響を呼びました。また、リプライ(返信)には「あまりの美しさに数秒固まりました」「おとぎ話の中に入ったかのような錯覚を起こしちゃいます」「夢の国を見てるよう」など、感動のコメントが続々と寄せられています。
「何てことのない光景が、シャッター1つで生まれ変わる」
大反響を呼ぶ幻想的な一枚を撮影したはぎさんですが、デジタルカメラで本格的に写真を撮り始めたのはわずか5か月前。キャンプへ行った際、スマートフォンとカメラで何枚か撮影したことがきっかけだったそうです。「キャンプで撮影した写真を帰って見比べてみたら、色合いの違いにびっくりしました。目の前の何てことのない光景が、シャッター1つで生まれ変わっていたんです。その写真に感激して、そこから“沼”にハマっています」この出来事から、写真を撮ることに夢中になったはぎさん。腕はめきめきと上達し、その過程で気付いたコツをnote(hagi880)に綴っているそう。美しい写真を撮るための3ステップや撮影にあたっての心がまえなど、参考になる情報が詰まっています。また、はぎさんは絵を描くことも趣味。そこで、イラストと写真を組み合わせた作品を構想しているそう。今後、どういった作品が発表されるのか期待が膨らみます。はぎさんは作品をツイッター以外にインスタグラム(hagi.880)でも公開中。見過ごしてしまいそうな日常のワンシーンを切り取ったはぎさんの美しい作品が、これからも楽しみですね。
Hint-Pot編集部